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山本和恵・小川たける・岡田しのぶが出演した 第228回KOBE流行歌ライブ

◆デビュー25年目で74歳の山本和恵(日本クラウン)11年目の小川たける(エイフォース・エンタテイメント)メジャーデビューして6年の岡田しのぶ(テイチクエンタテインメント)の3人が出演した第228回KOBE流行歌ライブが、2024年11月14日、神戸市兵庫区の新開地アートひろば2階ホールで開かれた。

写真・出演者たち

山本和恵は14年前に初めてKOBE流行歌ライブの推薦曲コーナーに出演して、今回で9回目の出演であった。
 歌手になって25年目。子どもたちからは「お母さんの好きなことをして」と、後押しされている。新曲発売のたびに地元舞鶴で発表コンサートを開くが、そのステージでは娘と孫から花束をプレゼントされるのが恒例になっている。
 発売した新曲は毎日、自家用車で全国のカラオケ店を巡って、歌ってCDを売っていく。このスタイルを25年間続けている。

写真・山本和恵

 これだけならどこにでもある話かもしれない。山本が続けられている背景には、説得力に富んだ聴かせる歌唱がある。
 今年7月31日に発売した新曲「ルビーの時間(とき)」は、朝比奈京仔作詞、井上慎之介作曲、周防泰臣編曲。🎵 女が女に戻る時間 〜 それがルビーの時間だと、いつまでも心の若さを持ち続けている歌が、聴くものを惹きつける。
 「19年までは自分で作詞をしていた」(山本)が、今は歌うことに専念している。


小川たけるはこの日の1番の年少者。36歳だという。島根県松江市の出身で、KOBE流行歌ライブには2度目の出演である。
 8月21日に出した新曲をはじめ、多くを自らが作詞作曲をしているからシンガーソングライターでもある。今作の「夢の破片」は6枚目のシングル。

写真・小川たける

 「夢の破片」は表題曲のほかにカップリングに「蓮華草」「古い街の小さな恋」の2曲を収録している。いずれも小川が作詞作曲して、編曲は中山聡である。
 いずれもやるせないラブソングで、昭和に戻ったような楽曲が揃っている。


岡田しのぶは「越後恋唄」(日本コロムビア)で歌手デビューして26年目の46歳。KOBE流行歌ライブは7年ぶり2度目の出演である。「3歳の時には『浪曲子守唄』を歌っていたそうです」(岡田)というくらいの歌好きである。
 前作は長編歌謡浪曲「雪の南部坂」であったが、この日は同じく長編歌謡浪曲「瞼の母」の1部をカバーした。番場の忠太郎、母親のおはま、妹のお登世の3人を演じ分けた。太い岡田の声が忠太郎にピッタリとハマっていた。

写真・岡田しのぶ

 2年前に脳腫瘍の手術をして以来、「歌やファンへの思い入れが変わった」(岡田)といい、今は「感謝の気持ちしかありません。笑顔が心の支えです」とも。
 10月18日に発売した新曲は「紅の意地」。作詞前田たかひろ、作曲宮下健治は前作と同じ。恋に破れた女の意地を見せる。

(Music news jp 曽崎重之)

@3510

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