Music news jp インタビュー 06 里野鈴妹、演歌で世界の人を笑顔にしたい
◆愛称はすずめちゃん。日本クラウンの2023年の新人歌手オーディションでグランプリを受賞して今年9月4日に日本クラウンから「バカ酒場」でデビューした里野鈴妹(すずめ)。中学生時代にテレビで水森かおりをの歌と笑顔に一目惚れ。以来、演歌歌手になりたいーーと夢を膨らませ、10年目でそれを実現させた。将来は演歌で世界の人々を笑顔にしたい、と夢は壮大である。
ユニークで可愛らしい名前である。ツバメでもカラスでもなく、ヒバリでもない。どうして(鈴妹)すずめなのか。
「本名が鈴音(すずね)なんですね。友だちなどほとんどの人は間違えて、すずめーーと呼ぶんです。そこでデビューをきっかけに、すずめにしたんです」
それにしても可愛らしい名前である。
去年、日本クラウンの新人歌手オーディションでグランプリを受賞する以前、関西のCDショップが開催する関西歌謡大賞で優勝したほか、各地のカラオケ大会でも優秀な成績を収めてきた。
母親が兵庫県川西市内でカラオケ喫茶店を経営しているという。そんなこともあって、幼い頃から周りは演歌であふれていた。
「歌の好きな人が身近に沢山いました。地元の川西市内でのカラオケ大会や地方の大会にも出場さして腕試しをしていました。中学生になるとテレビで水森かおりさんを見て、歌と笑顔に感動して一目惚れしたんです。それが歌手になりたいと思ようになるきっかけでした。友だちや家族にもなりたい、なりたいと口にしていました」
デビュー日は大阪・八尾のショッピングセンターでの歌唱キャンペーンで、デビュー曲「バカ酒場」を披露した。両親をはじめ、おさな友だちなど沢山の知り合いが詰めかけ、CDも買ってくれたという。彼女にとっては夢が叶った時である。
「中学生の時からずっと演歌歌手になりたかったので、それがついに叶ったので、すごく嬉しかったです。近所のおっちゃんやおばちゃんまで聴きに来てくれたんですよ。八尾のショッピングセンターのステージでは水森さんも過去にキャンペーンをされているので、そこへ歌手として立つことが出来て感慨深く、ステージを触ってきました」
水森かおりも歌った同じステージでファーストステージを務めて、当然に緊張は避けられなかった。
「知っている人の前で歌うとどうしても緊張してしまうんです。でも、知らない人の前ではそれほどではないんですよ」
おかわりしてもらえる歌を
デビュー曲は「バカ酒場」。これもユニークなネーミングであるが、このCDを最初に手にした時、「めちゃくちゃ嬉しかったです。ずっとなりたかった歌手であるし、その夢がかなって胸がジーンときました」と里野。
感動で体を熱くしていたのは彼女だけではなかった。集まってくれた友だちも、自分のことのように泣いてくれていたという。
「大阪・枚方市で行ったキャンペーンにもおさななじみや妹たちが来てくれたんですが、歌を聴いて泣いてくれていたんです。それを見て思わずもらい泣きしそうになりました」
デビューするために上京して1年になる。東京での1人暮しにも慣れたが、「ただいま、と言ってもお帰りと返事がないのは寂しく、親の有り難さが良く分かりました」とも。
「今はスマホでテレビ通話も出来るので、何時間も話してしまうことがあります。ですから久しぶりに会っても、全然そんな感じがしないのは寂しさも薄らぎますが」
水森かおりに憧れて夢の歌手になった里野。「これからも水森さんを目指して歌って行きたい」という。
彼女の良さは明るく伸びやかな声にある。デビュー曲ではこれを生かすとともに、「私のキャラクターも考えて歌を作ってもらいました。が、もっと大人になったらしっとりとした大人の演歌も歌ってみたい」と、目指すところは高まるばかり。
「それとね、私、世界中の人を笑顔にするのが夢なんです。それを叶えられるように頑張ります。好きな言葉の『おかわり』のように、私の歌も『おかわり』してもらいたいです」
インタビュー動画