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入山アキ子、和歌山で「紀淡海峡」10周年記念コンサート 課題曲全国カラオケ大会予選会とディナーショー・オトコウタライブも
◆ひとつの歌が生まれて、永きに渡って歌われ続け、たくさんの人の心に残る。日本の夕陽百選にも選ばれ絶景の夕陽で知られる和歌山・加太を舞台に入山アキ子(テイチクエンタテインメント)が歌い、10年前に発売された「紀淡海峡」も、そうした1曲である。地元和歌山はもちろん全国のカラオケ好きの人たちの間で人気を保ち続けている。これの10周年を記念したコンサートが2024年11月17日、和歌山市内の和歌山城ホール・小ホールで開かれた。
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入山アキ子にとって和歌山は「第二のふる里」である。和歌山・加太沖の紀淡海峡に沈む夕陽を背景に歌った彼女のメジャー4枚目のシングル「紀淡海峡」(作詞・悠木圭子、作曲・鈴木淳、編曲・前田俊明)を2014年に発売するに際して、加太観光協会から加太の魅力を全国にPRする加太夕陽鯛(たい)使に任命されている。
さらに発売10周年になる今年には和歌山市から和歌山市観光発信人を委嘱されるなど、和歌山との関わりは強い。
コンサートはその「紀淡海峡」から歌い始めてオープニング。🎵 私ひとり ひとりで生きる 〜 ひとり旅立つ 旅立つ私 〜 と歌うそれは08年に「ザンザ岬」でデビューした彼女がマネージャーを亡くして1人での再スタートを期した楽曲でもあっただけに、この作品への思い入れはことのほか強いものがある。
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そうした歌であるだけに、この想いは和歌山の人たちはもちろん、全国の多くの歌好きにも伝わり、忘れられない歌となったのである。
「紀淡海峡」に続いて、入山が「本物のヒットになる1曲をもらいました。それを歌って歩き続けます」と話す「一泊二日」と「ザンザ岬 ニューバージョン」を歌い、強い決意を見せた。
また客席をラウンドしながら出身地山口県の秋芳洞を舞台にした「秋芳洞愛歌」など全7曲を聴かせた。
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ゲスト出演した和歌山で活動を続ける歌手宮本静と沙門宏幸の2人も3曲ずつ歌った。宮本は11月3日にリリースしたばかりの「一番桜龍の舞」などを、沙門は南海電鉄加太線開通百周年を記念して12年に作った「加太いってのもらよ」などを披露した。
◼️カラオケ予選会で6人が決勝大会へ
この日はコンサートに先駆けて、8月に発売した「ザンザ岬 ニューバージョン」とカップリングの「紀淡海峡 ニューボーカルバージョン」「秋芳洞愛歌 ニューボーカルバージョン」の3曲を課題曲にした列島縦断カラオケ全国大会の予選会も開かれた。
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18人が参加して「紀淡海峡 ニューボーカルバージョン」などを歌唱した。テイチクエンタテインメントの近藤芳樹プロデューサー、和歌山歌謡連盟の添田章子副理事による審査で、「紀淡海峡ーー」を歌って、「情感あふれる歌でとても良かった」と評された和歌山市の東口晃世さんら6人が、3月に埼玉県所沢市で行われる決勝大会に出場することが決まった。
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選ばれた6人=写真上=は次の通りで、歌唱曲はいずれも「紀淡海峡 ニューボーカルバージョン」だった。
6人は東口晃世さん(和歌山市)黒田恵理子さん(和歌山県海南市)前田佳世子さん(和歌山市)堅岸澄子さん(同)長龍谷小夜子さん(同)柴谷登美子さん(同)。
総評で入山は「1人ひとりの素晴らしい歌を聴かせてもらい、満足の1日でした」と話し、近藤プロデューサーは歌う際のマイクの位置の大切さをアドバイスすると共に「決勝大会でお会いしましょう」と呼びかけた。
◼️ディナーショーと昭和オトコウタライブも
コンサート終演後に同市内のホテルアパローム紀の国のイタリア料理店ツインバードに会場を移して、入山アキ子のディナーショーと昭和オトコウタライブが開かれた。和歌山出身の若手人気歌手で、同じ和歌山市観光発信人でもある原田波人もサプライズで姿を見せた。
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ライトアップされた和歌山城など市内の夜景を背景に入山は着物からブルーのドレスに着替えて、木谷悦也のピアノ演奏をバックに「旅の宿」(吉田拓郎)「雨に咲く花」(井上ひろし)「時の過ぎゆくままに」(沢田研二)など昭和歌謡の男歌7曲を披露。
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オリジナル曲からは「紀淡海峡 ニューボーカルバージョン」「ザンザ岬 ニューバージョン」「秋芳洞愛歌 ニューボーカルバージョン」「一泊二日 ギターバージョン」も聴かせた。
(Music news jp 曽崎重之)
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