図書館情報資源特論レポート
図書館情報資特論の合格レポートです。
レポートの丸写しは評価の対象外や不正行為とみなされる恐れがありますので、参考程度にとどめてください。
個人情報や詳しい調査内容などは伏せております。
◆設題
※どちらかを選んで回答してください。
※選択した番号を本文に記載してください。
※ 2023 年6 月30 日までにテキストを購入された方(〇先生テキスト)は①、2023 年7 月 1 日以降にテキストを購入された方(〇先生テキスト)は②を選択してください。
① 灰色文献とはなにか、灰色文献の定義や意義、特性について記述してください。また、灰色文献と言われる具体的な資料名を挙げて、その資料の特徴についても説明してください。
② 公共図書館が地域資料を収集するのはなぜかを考え、地域資料サービスの実践例やデジタルアーカイブ化について自分の言葉で論じてください。
◇解答
設題②(2023 年7 月 1 日以降にテキストを購入したため)
1.はじめに
本稿では,公共図書館の地域資料の収集理由を考察し,地域資料サービスの実践例やデジタルアーカイブ化について論じる。
2.公共図書館が地域資料を収集する理由
地域資料とは,地域課題を解決し,図書館サービスを活性化するために欠かすことができない図書館資料のことである。このことは,『図書館の設置及び運営上の望ましい基準』(2012年)や『これからの図書館像』(2006年)などの図書館の新しい運営基準において確認することができる。公共図書館での地域資料の収集の根拠として,図書館法第3条第1項がある。
以下に記載する。
「一 郷土資料,地方行政資料,美術品,レコード及びフィルムの収集にも十分留意して,図書,記録,視聴覚教育の資料その他必要な資料(電磁的記録(電子的方式,磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られた記録をいう。)を含む。以下「図書館資料」という。)を収集し,一般公衆の利用に供すること」この図書館法の条文を受け,現在の図書館ではその地域で発生した情報は地域資料として,その地域の図書館が収集することに責任があるとされている。近年の大規模な自然災害を機に,その重要性は更に高まっており,それぞれの「地域」に関わる資料・情報を後世に残していくことが改めて認識されるようになった。また,資料についてのレファレンスも図書館の重要な業務の1つとなっている。
3.地域資料サービスの実践例
地域資料サービスの実施率はとても高く,都道府県立,市区町村立の図書館では「郷土資料サービス」の名称が多く用いられている。『公立図書館における地域資料サービスに関する報告書』(2017)をもとに,○○市民図書館の,地域資料サービスの実践例を挙げる。
以下,図書館の実践例を挙げました。
このように○○図書館では,特に子どもたちに向けて地域の資料や展示を通して地域の歴史や文化を後世に伝えている。また,地域ボランティアと共に児童向けサービスを行っており,様々なイベントを開催することで子どもたちの興味・関心が養われている。
4.地域資料のデジタルアーカイブ化
デジタルアーカイブとは,図書館に限らず様々な機関において,有形・無形の文化財をデジタル情報として記録し,劣化なく永久保存するとともに,ネットワークなどを用いて提供することである。地域資料のデジタル化については,2000年に地域電子図書館構想検討協力者会議が既に報告書において示していたが,2011年の東日本大震災を機に記録を保存し,後世に残すべくデジタルアーカイブ化の動きが高まった。近年では,コロナ渦を経てデジタルの重要性や電子書籍などの利用頻度も高まっており,情報化社会の現代で,今後更に利用や発展が見込めるものである。
以下,県の図書館と市の図書館2つのデジタルアーカイブの例を挙げました。
5.おわりに
地域資料はその地域の歴史であり財産である。今後も図書館は地域資料を収集・保存・公開していくためにも,資料の複製を兼ねたアーカイブ化は必須である。また,度重なる自然災害などにより,地域資料の重要度が増している。しかし,図書館のデジタルアーカイブ化が進まない要因には,人手不足など様々な事情がある。図書館だけではなく,関係機関やその他公共施設などが密接に関わり協力し合うことで,更なる発展が期待できると言えるだろう。
文字数 2092文字
文献 編著:藤田 岳『図書館情報資源概論』学文社 P32-33,
『図書館の設置及び運営上の望ましい基準』(2012年,第二の一の(三))
https://www.mext.go.jp/a_menu/01_l/08052911/1282451.htm(最終閲覧日:○○○○/〇/〇)
『これからの図書館像~地域を支える情報拠点をめざして~』(2006年,第2章2.の(3))
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/giron/05080301/001/002.htm(最終閲覧日:○○○○/〇/〇)
『2017年度(平成29年度)公立図書館における地域資料サービスに関する報告書 第4章 公立図書館における地域資料サービスに関する事例及び自由意見(前半)P85-89』
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/uploads/2017all2keiryou.pdf(最終閲覧日:○○○○/〇/〇)
○○図書館 https://○○○○(最終閲覧日:○○○○/〇/〇)
○○アーカイブ https://○○○○(最終閲覧日:○○○○/〇/〇)
~感想~
地域資料収集の意義について記述ができている点と、具体的なデジタルアーカイブ事例を示してまとめている点を評価していただきました。
よっしゃ!とガッツポーズしました。
しかし、テキスト購入時期によりレポートの設題が異なることを知ったのは、①の灰色文献のレポートを四苦八苦して作成し終えてからでした…。(僕の長時間の苦労が水の泡orz)みなさま,近大のKULeDには定期的にログインしお知らせを確認することをおすすめいたします。