【海外ロボットニュース】国際ロボット連盟、2022年の業界トレンド予測のトップ5を発表
2022年2月16日 、国際ロボット連盟(IFR)は、2022年の業界トレンド予測のトップ5を発表した。
産業用ロボットの稼働台数は世界で約300万台と過去最高となり、2015-2020年には毎年平均13%増加している。こうした状況におけるトレンドの主要テーマは、新しい機能や特徴を持つロボットが新しい分野を開拓し、新しい市場を創出することである。トップ5の内容は以下の通り。
1.新しい産業で導入されるロボット
Eコマース、小売店やレストラン等のサービス業、配達や物流、建設、農業など、自動化の歴史が比較的浅い分野で、ロボットの導入が急速に進んでいる。
2.ロボットの使いやすさの向上
アイコンを使用したシンプルなプログラミング 、ユーザーインターフェースの改善、ハードウェアとソフトウェアのセット提供、特定のアプリケーション設定によるインストールの簡略化、アプリケーションのプログラムルーチンによるコスト低減などにより、ロボットの使いやすさが向上している。
3.ロボットと人間のスキルアップ
ロボットやオートメーション関連の教育の必要性が高まり、ABB、ファナック、Kuka、安川電機などのロボットメーカーが、毎年30ヵ国以上でロボット教室を開催し、1万人から3万人が参加している。また、ロボティクス を導入した研修により、収入を得るためのキャリアを得る可能性を高める。
4.ロボットによる生産の安定化
貿易摩擦や新型コロナウイルスのパンデミックにより製造業は深刻な影響を受けたが、その解決策として、企業はオートメーションによるニアショアリングを検討するようになった。Association for Advancing Automation(A3)によると、2021年第3四半期の米国におけるロボット受注は、2020年の同時期に比べ35%増加、ロボット関連への投資を決断する企業が増えたといえる。
5.ロボットが支えるデジタルオートメーション
自動化されたプロセスから収集されたデータを人工知能(AI)の学習機能により分析することで、企業は、建設、食品・飲料パッケージング施設、ヘルスケアラボまで、より簡単にインテリジェントなデジタルオートメーションを導入することができる。パイロット段階は完了しており、2022年には同技術の大規模な展開が期待される。
出典:https://roboticsandautomationnews.com/2022/02/25/ifr-predicts-top-5-robot-trends-of-2022-as[…]a-new-record-of-about-3-million-units-worldwide/49573/