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米ノースウェスタン工科大学、人間の筋肉のように伸縮することでロボットを動かす新しいソフトアクチュエータを開発

2024年7月10日、米ノースウェスタン工科大学は、人間の筋肉のように伸縮することでロボットを動かす、新しいソフトアクチュエータを開発したと発表した。

研究では、本アクチュエータで円筒形のミミズのような柔らかいロボットと人工上腕二頭筋を作成し、円筒形の柔らかいロボットは狭いパイプのような環境のきついヘアピンカーブを進み、上腕二頭筋は500グラムの重りを5000回連続で失敗することなく持ち上げることに成功した。

本研究では、独特の動きと特性を可能にする複雑な構造を体現する「handed shearing auxetics(HSAs)」と呼ばれる円筒形構造のアクチュエータを作成するために、従来は高価なプリンターと硬質プラスチック樹脂を使用したいたのに対し、より安価で入手しやすいデスクトップ 3D プリンターと、一般的なゴムである熱可塑性ポリウレタンを使用して、3Dプリントした。そして、 1つのモーターで 1つのHSAをねじる方法を見つけるために、変形可能な回転シャフトのように機能する、柔らかく伸縮可能なゴム製のベローズを構造に追加し、3Dプリントでパイプライン全体を大幅に簡素化して、実用的なソフトアクチュエータを作成した。

研究者は、この新しいアクチュエータは、より生物に着想を得たロボットの製造に役立つとしている。

出典:
2024年7月10日付 Northwestern University News(英語)
https://www.mccormick.northwestern.edu/news/articles/2024/07/new-twist-on-artificial-muscles-for-safer-softer-robots/