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米スタンフォード大学の研究チーム、火星の洞窟の探索に使用できるクモ型ロボット「ReachBot」を開発

2024年4月18日付TechXplore.comによると、米スタンフォード大学の研究チームは、火星の洞窟の探索に使用できるクモ型のロボット「ReachBot」を開発した。

ReachBotは、小型および中型のロボットではアクセスが難しい領域、たとえば洞窟や溶岩洞を探索できるように設計された中型ロボットで、歩行に使用できる伸縮可能なブームのような脚を持ち、岩壁につかまるために3本指のグリッパーを備えている。また、潜在的な地形を調べて足を置くのに適したエリアをマッピングするプロセッサーを追加することで、独自に探索する機能も有している。テストでは、ReachBotは壁を歩いて登り、天井を登ることもできた。 さらなるテストにより、モハーベ砂漠のピスガ火口付近の溶岩洞を探索できることが判明した。

研究チームは、本コンセプトアイデアは適切であり、同様のロボットの多種多様が、火星など他の惑星を探索するための新しい種類の探査機の開発に役立つ可能性があると結論付け、ReachBotを使えば、他の種類のロボットが到達できない場所の研究が可能になり、初期の生命存在の証拠が見つかる可能性があるとした。

出典:
2024年4月18日付 TechxPlore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-04-spider-robot-explore-caves-mars.html#google_vignette