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韓国の蔚山科学技術大学校の研究者ら、リアルタイムウェアラブル人間感情認識技術を開発

2024年2月22日付Techxploreによると、韓国の蔚山科学技術大学校(UNIST)物質科学工学部の研究者らは、言語表現データと非言語表現データを組み合わせて包括的な感情情報を効率的に利用する、リアルタイムウェアラブル人間感情認識技術を開発した。

本システムの中核となるパーソナライズされた皮膚統合フェイシャルインターフェイス(PSiFI)システムは、言語表現データと非言語表現データの同時検出と統合を可能にする双方向摩擦電気ひずみ及び振動センサーを備えており、無線データ転送用のデータ処理回路と完全に統合され、リアルタイムの感情認識が可能になっている。

研究チームは、リアルタイムの感情認識実験を実施し、顔の筋肉の変形と声帯の振動を検出したマルチモーダルデータを収集し、機械学習アルゴリズムにより、最小限のトレーニングで高い感情認識精度を示した。また、ワイヤレスでカスタマイズ可能な性質により、装着性と利便性を実現している。さらに、本システムを仮想現実(VR)環境に適用し、スマートホーム、プライベート映画館、スマートオフィスなど、さまざまなシーンでの「デジタルコンシェルジュ」として活用した。

研究チームは今後、さまざまな状況における個人の感情を識別するシステムの機能により、音楽、映画、書籍について個人に合わせた推奨事項を提供できるようになるとしている。

出典:
2024年2月22日付 Techxplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-02-world-real-wearable-human-emotion.html