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国際ロボット連盟、2021年の産業用サービスロボットの販売台数と分野別の台数を発表

2022年10月26日、国際ロボット連盟(IFR)は、「World Robotics 2022 - Service Robots」を公表し、2021年の産業用サービスロボットの販売台数は約12万1000台で、売上高は前年度比37%増と顕著な伸びを示したと発表した。地域別では、ヨーロッパが38%と最も強く伸び、次いで北米が32%、アジアが30%のシェアを獲得した。

販売台数の分野別では、3台に1台以上が、工場や倉庫など屋内環境での商品や貨物の輸送用ロボットである。また、飲食物調理、移動案内、情報提供、テレプレゼンスなどのホスピタリティロボットが85%増の2万台。手術用ロボット、リハビリテーションや非侵襲的治療用ロボットなど医療用ロボットが23%増の1万4823台。業務用清掃ロボットは31%増の1万2600台以上。農業用ロボットは6%増の8000台以上。掃除機ロボット、園芸用ロボットなどを中心とした家庭用ロボットは、12%増の約1900万台。その他、在宅介護ロボットは比較的規模が小さいがニッチな市場として注目されている。

また、サービスロボット産業は比較的若い成長産業であるが、世界のサービスロボットメーカーの87%は2017年以前に設立された既存企業とされている。近年、新興企業のシェアが減少しているのは、業界の焦点が、ハードウェアの開発からソフトウェアやアプリケーション開発に移行しているためとしている。

出典:
2022年10月26日付 国際ロボット連盟(IFR)(英語)
https://ifr.org/ifr-press-releases/news/sales-of-robots-for-the-service-sector-grew-by-37-worldwide