伊Comau社、クリーンルーム仕様の耐環境型高速産業用ロボット「Racer-5 SE」を発表

2022年7月12日、伊Comau社（Stellantis社傘下）は、製薬、健康・美容、食品・飲料、エレクトロニクス産業などクリーンルームやその他防汚環境を必要とする産業向けに、耐環境型高速産業用6軸多関節ロボット「Racer-5 Sensitive Environments (Racer-5 SE) 」を発表した。
 
コンパクトサイズで可搬重量5kg、最大リーチ630mm/809mm、高光沢の耐衝撃性ボディ、卓上、傾斜面、壁・天井への設置が可能であることを特徴とするこのロボットは、耐水、耐熱、耐油コーティングの塗布、防水・防塵IP67認証取得、ISO 5クリーンルーム規格（ISO 14644-1）準拠のほか、NSF H1規格準拠の食品用潤滑剤の使用、食直接接触認可（Reg Eu 1935/2004, Reg Eu 10 /2011 and Reg Eu 1895 /2005）対応の塗装、過酸化物、塩素、アルコール、その他の強力な洗浄剤に対する耐性（IP67規格）を有している。ボディとネジ類はステンレス製のため、繰り返し洗浄、除染が可能。
 
また、この種のロボットでは最速の部類に属し、電気・エアコネクタやフィッティングが生産ゾーンの外に配置されているため、ロボットの損傷リスクを最小限に抑えながらより俊敏な動作が可能。これらにより、Racer-5 SEは生産品質・生産性の向上、資本支出の削減、トレーサビリティ、オペレータの有害物質への暴露リスクの低減を実現するとしている。
 
出典：
2022年7月12日付　Comau Press Release（英語）
https://www.comau.com/wp-content/uploads/2022/07/PR_Comau-RACER-5-SE_ENG-1.pdf　
2022年7月16日付　Robotics & Automation（英語）
https://roboticsandautomationnews.com/2022/07/16/comau-introduces-new-robot-for-sensitive-environments/52071/