見出し画像

西Impossible AI Lab社と米MIT、日常的な作業用の2本指ロボットハンドを開発

2024年8月8日、西Impossible AI Lab社と米マサチューセッツ工科大学(MIT)の共同研究グループは、日常の作業用に設計された2本指のロボットハンドの研究論文をプレプリント・サーバー「arXiv」に発表した。
 
物体を掴んで所定の位置に置くといった単純な作業を遂行するように設計されたこのロボットハンドは、コンパクトさを重視し、単純な構造を維持しながら高い性能を実現する直列弾性アクチュエータを使用してさまざまな形状や質感の物体を正確に掴んで配置することができる。このロボットハンドは現在、2自由度(DoF)で動作しているが、研究グループは3本または4本の指を備えた設計を視野に入れている。さらに多く、5本指を持つグリッパーの実現には、アクチュエーション技術のさらなる進化が必要になると見られている。
 
実地試験では、イチゴのようなデリケートな物体や紙のような平たい物体を扱うといった基本的なピック・アンド・プレース作業を成功させ、このグリッパーが家庭用ロボット、特に日常的な活動の支援に役立つ可能性があることが示された。このグリッパーは今後、設計改良を経て家庭用ロボットの主要ツールへと進化し、人間が日常的に行う実際の作業を支援するロボットの能力向上に貢献すると期待される。
 
出典:
2024年8月8日付 ariv(英語)
Everyday Finger: A Robotic Finger that Meets the Needs of Everyday Interactive Manipulation
https://arxiv.org/abs/2408.04142 
マサチューセッツ工科大学 Everyday fingerウェブサイト
https://sites.google.com/view/everydayfinger 
2024年8月27日付 TechXplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-08-finger-robotic-tackles-everyday-tasks.html