米Drishti Technologies社、国際ロボット連盟の「Innovation and Entrepreneurship in Robotics & Automation (IERA)」賞を受賞

2022年6月30日、国際ロボット連盟(IFR)は、2022年の「Innovation and Entrepreneurship in Robotics & Automation (IERA)」賞を、アメリカのカリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置くビデオ分析会社Drishti Technologies社に授与したと発表した。

Drishti社は、組立ラインで働く作業者がミスをせずに、生産性を向上させるために、生産ラインの各ステーションで映像をストリーミングし、同社の人工知能(AI)ネットワークを使って映像ストリームをデータに変換する「行動認識」技術を開発した。これにより、わずか数秒でオペレーターにフィードバックされるため、ミスを防ぐことができ、また、その情報は、生産性、品質、トレーニング、安全性の向上に役立てるために、過去にさかのぼって活用することが可能。同社のビデオ分析により、製造会社は、わずか3ヶ月で不良率を最大50％削減し、すでに最適化されたラインではスループットを15％向上させ、新しいライン作業者のトレーニング時間を最大50％短縮することに成功した。

2022年のIERA賞は、Drishti社のほか、ドイツのエンジニアリング会社Bosch Rexroth社、ドイツのソフトウェア会社Micropsi Industries社、ドイツの産業用ロボット会社Neura Robotics社に授与された。

出典：
2022年6月30日付　The International Federation of Robotics Press Releases （英語）
https://ifr.org/ifr-press-releases/news/silicon-valley-pioneer-drishti-wins-iera-robotics-award-2022