独デジタルテストベッドエアカーゴ研究プロジェクト、ミュンヘン空港での実証実験結果を発表
2024年5月20日付Robotics & Automation Newsによると、「デジタルテストベッドエアカーゴ」(DTAC)」研究プロジェクトは、ミュンヘン空港で行った実証実験を含む初期結果を報告した。
実験では、スキャナーと4Kカメラを備えた米ボストン・ダイナミクス社の「ロボット犬」が、倉庫内を自律的に巡回して空き保管場所を探し、独フラウンホーファー研究機構物流・ロジスティクス研究所が開発した全方向性の高度にダイナミックなロボット「O3dyn」がユーロパレットを隣接する倉庫に搬送し、逆振り子の原理に基づいた2つのグリッパーアームを備えた「evoBOT」が、ユーロパレットから荷物をX線装置のコンベアベルトに置き、 X線検査後パレットに戻した。また、これらのプロセスは、無人搬送車(AGV)を調整するための低しきい値ツールであるフラウンホーファー制御システムソフトウェア「openTCS」によって管理された。
DTACプロジェクトは、独フラウンホーファー研究機構物流・ロジスティクス研究所が中心となり、フランクフルト応用科学大学、多数の産業パートナーが参加しており、ドイツのデジタル運輸省から約700 万ユーロの資金提供を受け、2024年9月まで実施される予定で、航空貨物輸送チェーンの効率とパフォーマンスを最適化する方法に焦点を当てている。
出典:
2024年5月20日付 Robotics & Automation News(英語)
https://roboticsandautomationnews.com/2024/05/20/dtac-consortium-demonstrates-ai-and-autonomous-robots-at-munich-airport/83152/