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ABB社、同社最小の産業用ロボット「IRB 1010」を発表

2022年10月13日、ABB社(スイス)のロボティクス部門は、ウェアラブル・スマートデバイスの迅速かつ柔軟で高品質な製造に新たな可能性を提供する、同社最小の産業用ロボット「IRB 1010」を発表した。

IRB 1010は、リーチ370mm、設置面積135mm×250mmというコンパクトなサイズにより、生産スペースに設置できるセルの数が増え、メーカーは工場のレイアウトを高密度化することで生産量を増加させることができる。また、最大1.5kgの可搬重量、より太いエアホースによる吸引力の増強により、複数の対象物を同時に処理することが可能となり、時間当たりの処理量も増加。6つのブレーキシステムの搭載により、ロボットアームが停止中にも位置を維持することができるため、より迅速に生産を再開することができ、さらなる生産性の向上が実現した。

IRB 1010の高精度の鍵となるのはABBの「OmniCore E10」コントローラで、クラス最高レベルの位置・経路繰り返し精度0.01mmを実現している。また、デジタル接続機能により1000以上の機能追加が可能で、変化する要件に柔軟に対応するとともに、コンパクトで省電力なため、製造業者のエネルギーコストの削減とエネルギー効率の向上も可能にした。IRB 1010のプログラミングには、ABBの「Robot Control Mate」を使用することで、プログラミングの知識がなくても、パソコンやモバイルタブレットからIRB 1010の移動、ティーチング、キャリブレーションを行うことができる。これは教育用途での使用に最適で、教室のデスクトップへ設置して、教師も生徒もプログラミングや操作に必要なスキルを短期間で習得することができる。

IRB 1010は、ABBの多関節型産業用ロボットの幅広いラインアップを補完するもので、小型・中型・大型の幅広いオプションを取り揃えた協働ロボットシリーズも展開している。

出典:
2022年10月13日付 ABB Robotics(英語)
https://new.abb.com/news/detail/95706/prsrl-abb-unveils-smallest-industrial-robot-with-class-leading-payload-and-accuracy
2022年10月13日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/abb-releases-irb-1010-smallest-industrial-robot-ever/