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オランダのデルフト工科大学、人間とチェスができるオープンソースのロボットシステムを開発

2024年6月14日付Techxploreによると、オランダのデルフト工科大学 (TU Delft) の研究者は、人間とロボットの相互作用の研究、特に言語的および非言語的相互作用に焦点を当てたオープンソースのチェスロボットを開発した。

研究者が開発したロボットプラットフォームには、ハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントの両方が含まれており、ハードウェアには、自由度7のロボットアーム「Franka Emika Panda」、ロボットハンド「Franka」、カスタマイズされた3Dプリント ロボットグリッパー、ステレオカメラ「ZED2」、キーボード、コンピューターに接続された外部マイクとスピーカー、コンピューターが含まれている。また、認識、分析と評価、動作計画と実行などを行う相互作用モジュールを含む基礎ソフトウェア コンポーネントも備えている。

認識モジュールは、ZED2カメラでキャプチャされたチェスボードの画像を分析し、テキストの説明に変換した後、分析および評価モジュールは、テキスト記述をチェスエンジンに送り、予測される動きとそれに対応するスコアを導き出す。次に、動作計画および実行モジュールは、予測された動きを使用して、ロボットのチェスの動きを計画および実行する。
最後に、インタラクションモジュールにより、ロボットは対戦相手の人間のプレイヤーと通信できる。ユーザーの質問に対する応答を生成するために、モジュールは OpenAI の会話プラットフォーム「ChatGPT」のAPI を利用している。

研究者は、将来的には、このセットアップを活用して、AIを具現化したロボットがやりとり中に人間にどのような影響を与えるかを研究する予定としている。

出典:
2024年6月14日付 Techxplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-06-source-robotic-play-chess-humans.html
An Open-Source Reproducible Chess Robot for HumanRobot Interaction Research(英語)
https://arxiv.org/pdf/2405.18170