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協働ロボット市場は年率30%の成長へ

2022年5月10日-11日に、Robotics Summit & Expoがボストンで開催され、11日には、アメリカのテラダイン社インダストリアルオートメーショングループのグレッグ・スミス(Greg Smith)社長が、「協働ロボット市場-製造業の労働危機を解決し、新たな機会を創出する」と題した基調講演を行う予定となっている。

本講演では、ヒューマンスケールオートメーションの市場をけん引するものについて解説し、退屈で汚く危険な作業を自動化する協働ロボットの市場の可能性についてのモデルを提示、人間が単調な作業から解放され価値重視の活動に多くの時間を割くことができるようにすることを提案する。また、ロボットと協働するという、ロボット工学のビジョンについても解説する。

4月14日付The Robot Reportでは、Interact Analystのシニアアナリストであるマヤ・シャオ(Maya Xiao)氏が、コロナ後の協働ロボット市場についての現状や見通しについて述べたインタビューを記載している。

新型コロナウイルスのパンデミックによる協働ロボット市場への影響としては、まず、感染対策として接触を避ける観点から自動化を導入する企業が増えたことである。

そして、今後の見通しとしては、協働ロボットは製造業からサービス業まで幅広い分野に進出、2025-2026年まで協働ロボットの需要は増えると予想される。協働ロボットの市場の成長は、現在年間最大20%、さらには最大30%になると見込まれており、市場における知名度も高くなった。分野別では、食品・飲料分野で、ピック&プレースやパッケージングなどの用途に適しているため、世界的に協働ロボットの普及が進んでいる。倉庫やロジスティクスの分野では、より大きなペイロードを扱うことができるため、競争力を発揮する。さらに、ホテルや病院などのサービス業では、患者の体温測定などの用途で協働ロボットの利用が進んでいる。

出典:
2022年4月14日付 The Robot Report(英語)
https://www.therobotreport.com/collaborative-robotics-market-grow-20-30-annually/
Robotics Summit & Expo(英語)
https://www.roboticssummit.com/agenda/