Googleの「DeepMind」プロジェクト、アマチュアレベルの卓球ができるロボットを実証

2024年8月9日付TechxPloreによると、Googleが人工知能(AI)開発を加速させるためのプロジェクト「DeepMind」のエンジニアチームが、アマチュアレベルの卓球ができるロボットを実証した。

本研究では、ロボットシステムを構築するために、実際の産業用途で既に使用されているロボットアーム「ABB IRB 1100」を使用し、これにより、腕と手を非常に素早く操作できるだけでなく、レール上で左右に素早くスライドすることもできる。また、ロボットの脳アーキテクチャは、複数のスキルレベルのコントローラーを組み合わせて、卓球ボールを正しく返すために必要な動作を処理し、それぞれの動作は、物理シミュレーションと人間のプレイを見て学習する人工知能(AI)を使用してトレーニングされ、非常に高い応答性、器用さ、思考力を可能にした。

研究では、ロボットが仮想的にテストされ、人間と対戦できると判断されると、スキルセットが非常に異なる人間と29回対戦したが、ロボットは初心者レベルの人間には簡単に勝利し、中級レベルのプレーヤーとの対戦では半分強に勝ったが、高度なスキルを持つ人間には勝てなかった。現在、研究チームは、ロボットのゲームにおける弱点として、速いボールや高いボールへの反応が遅い、スピンの読み方、バックハンドショットを打つことを発見し、修正中である。

出典：
2024年8月9日付　TechxPlore（英語）
https://techxplore.com/news/2024-08-deepmind-robot-play-amateur-ping.html