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中国曁南大学、有害な揮発性有機化合物を検出する4足歩行ロボットを開発

2024年5月17日、中国曁南大学の研究チームは、危険な環境においてエアサンプルを採取できる四足歩行のロボットエアサンプラーを開発し、「Analytical Chemistry」誌に発表した。
 
この犬型ロボットは、廃墟や火災現場のような危険な場所を移動して、3つのニードルトラップデバイス(NTD)を使用してサンプルを採取し、ポータブル質量分析計(MS)で分析して有害な揮発性有機化合物(VOC)をその場で検知することができる。ゴミ処理場、下水システム、ガソリン火災現場、化学薬品倉庫など、さまざまな立ち入り禁止区域でのテストでは、雨や雪などの悪天候下では移動に苦労したものの、エアサンプルを収集してMSに送り、迅速な分析を行うことに成功した。このロボットを導入することで、サンプルを外部ラボに移送する必要がなくなり、技術者が関わる時間とリスクが削減される。
 
研究チームは、空中ドローンや小型船のような遠隔操作サンプリング装置を開発し、有害ガスや揮発性有機化合物(VOC)のモバイル検出システムの開発に注力している
 
出典:
2024年5月17日発行 Analytical Chemistry(英語)
Portable Mass Spectrometry for On-site Detection of Hazardous Volatile Organic Compounds via Robotic Extractive Sampling
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.analchem.4c01555 
2024年6月10日付 TechXplore(英語)
https://techxplore.com/news/2024-06-legged-dog-robot-hazardous-gases.html