何の為に産まれ、そして生きていくのか？(39)

前回の続き、
俯瞰と離見の見
(ふかんとりけんのけん)

俯瞰、高い所から見下ろすこと。
全体を上から見ること。
これは例えば、
宇宙船から地球を見下ろすようなもので、
別角度から見れるのは確かですが、
(かなり高い境地での意味を指す)
見たところで何もできない！

宇宙船から地球を俯瞰したところで、
「あそこは温暖化で大気が異常だ」と
見えたとしても、その場で解決策を
出して実行するようなことはできないです。

離見の見、世阿弥が晩年に到達した境地、
世阿弥は晩年、舞台で能を舞いながら、
同時に観客目線で
自身の演技を見れるようになった！
演技者の自分と観客の自分が共存する…

これを先ほどの宇宙船に当てはめると、
大気が異常なところを見つけたら、
その場で対処して修正改善できる。
改善案ではなく、
即その場で実行するということ。

こう考えると、
俯瞰と離見の見の明確な差異、
如何に離見の見が凄いことが解ります。

この離見の見の素晴らしさを、
皆さん一人ひとりの人生という
素晴らしい「舞台」に実際に活用して、
それぞれの持つ天命に沿う生き方をする…
次回、完結予定です。

To be continued…