日本人の味覚は退化している?
かつて私が米・英に住んでいた頃、冗談で「アングロサクソンの一部(※1)は食べる楽しみを忘れた可哀そうな人達」と言っていました。 ラテン系などの方が、人生の楽しみを知っているのでは?とも。
(※1:自分を「人類で最も優れた人種」と思っている人達)
なるべく簡単に空腹を満たす、必要な栄養を満たす・・・自分が知らない食べ物を食べてみようと思わない、作る時間を惜しむ。
在米時代旅行先で、夕食を食べるのにマクドナルドに長い列が出来てました。(旅先の「食」は楽しみの大きな一部ではありませんか?)
翻って日本人はどうでしょう? かつては自慢だったはずの繊細な味覚
我が実家は「南魚沼産コシヒカリしか食べられない」と言います(電子炊飯器炊き)。 先日私が「非ブランド米」をガスで炊飯したら「凄く美味しい」と感激していました。
「電子炊飯器では最大火力が限られるので、ガスには敵わない」は電器屋さんでは定説のようです。
今では自動炊飯機能のついたガス台が普通なのに、なぜか使っている人は少ないようです。(かく言う我家でも最近使い始めたばかり(笑))
電子レンジ、インスタントやレトルト食品、合わせ調味料などで時間を節約。 時間を惜しむため便利さを優先し、少々味が落ちてもこだわらない。
かつては誇りだった日本人の味覚は退化してしまったのではないでしょうか? そして節約した時間ですることは・・・テレビ? ゲーム??
私は、ゆっくり作り、ゆったり味わって食べることが大事だと思うし、そういう時間(=ゆとりのある心)を大切にしたいと思います。