炎のコバケン(指揮者、小林研一郎)

炎のコバケン(小林研一郎)&東京フィルハーモニーのコンサートに行きました。 プログラムはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲と交響曲7番。
昨年9月ほどの緊張感(良い意味での)はありませんでしたが、今回はコバケンという指揮者に感動しました。
(昨年9月のブログ⇒)https://note.com/robin_fujiwara/n/nc48ed1876ce3

いくつか感じた事を書いていきます。
①やや遅めのテンポ、ゆったりとした流れのベートーヴェン。
②無駄な動きが減り、動作がシンプルで分かりやすくなったと感じた。
③柔らかい動きで「柔らかい音」を、両手を広げ自由で大きな演奏を、天を指さしフォルテシモを、などの「求め」を伝える動きが広がった。
④協奏曲のカデンツァ(独奏部分)ではそっと指揮台から降りて独奏者を立てていた。
⑤楽章の開始前・終了後にオケに向かって一礼。終演後は拍手の中、東フィルの一人一人を讃える。
⑥マスクを着用(コバケンのみ。東フィルのメンバーは誰もつけておらず・・・弦楽器だけでも模範を示して欲しかった)

ブダベスト国際指揮者コンクールでの優勝。(ルールに反して曲順を変えて優勝を勝ち取った、とコバケンの「おしゃべり音楽会」での話より)
それから半世紀が経ち、先日ハンガリーの勲章を授与されました。
おしゃべり音楽会では、故郷(福島県いわき市)への強い思いが印象に残っています。

来週81歳(終演後ご本人の話)の「炎のコバケン」は、最円熟期に入っていると思いました。 10年後も元気に指揮をしていて欲しい、と祈った私。
・・・今は3人の指揮者(コバケン以外に佐渡裕とアンドレア・バッティストーニ)を追いかけています。

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