【追記あり】三遊亭鬼丸、タロ人会(最終回)
会場(内幸町ホール)の大規模改修工事開始のため、11月9日が最終回。
2000年6月、二ツ目に昇進時に始めて以来24年/91回 続いた会です。
いつもは予約なして入れたのに、今回は要予約。 私は鬼丸師匠に連絡し予約して行きました。
満員近い盛況ぶり、鬼丸師匠の気迫が感じられる素晴らしい会になりました。
サプライズ・ゲストは柳家花緑師匠。
鬼丸さんが前座(三遊亭歌ご)になった時、テレビで見た顔を見つけ「ねぇ師匠」と話しかけたのが花緑師匠だったそうで(新入社員が社長に「ねぇ社長」と声をかけたようなもの)、失礼千万な話なのに、そういう鬼丸さんを広い心で受け容れ、可愛がった結果、今日の鬼丸師匠があるようです。
鬼丸師匠には「数々の失敗があったに違いない」が、それを乗り越えたことで醸し出される「味」が年々増しているのでしょう。
最近「21人抜き・9人抜きの抜擢真打昇進」2人の高座を見ましたが、私は「確かに上手だけど、既に芸が出来上がっており、これ以上の伸びしろが少ないのでは?」と感じました。
鬼丸師匠のように、真打昇進後もどんどん進化して行く人が、化石化せずに大成して行くのではないかと思います。(花緑師匠が使った言葉を思い出せず(笑))
※化石化は今も思い出せず。
大成は「レジェンドになる」でした。
古今亭志ん輔師匠が真打昇進の時、〇人抜きの話があったが「順番が来るまで待ちます」と断ったと、どこかで聞きました。
時代の違い(40年前)もあるとは思いますが、このくらいの謙虚さが芸を磨くのではないかと思います。
古今亭志ん輔さんの落語は間合いの取り方(時間の使い方)が絶妙で、次の人間国宝の候補に挙がって欲しい、と願っている私です。
その次は鬼丸師匠!
鬼丸師匠、思い入れの強い内幸町ホールでの最後の一席は「御神酒徳利」でした。 彼の十八番だと思いますが、いつも以上に「氣」が入っていたと思います。
今日(11/17)の午前、私の地元の自治会の年に一度の「鬼丸落語」に行ってきます。 高齢者を中心に地元民が楽しみにしている会です。
【11/17夜に追記】辻一丁目自治会の「鬼丸落語」ご報告
鬼丸師匠、「中入り後」に出囃子が鳴らなかった不手際を寛大な心でお許しください。
また来年のご来演を楽しみにしています。
来年5月、さいたま市民センターでの「タロ人会」も!