医者(と薬)にやられた高齢者の話
読者の皆様に「自分の健康は自分で守る事の大切さ」をお伝えするため筆を執りました。 拾い読みでも目を通して頂ければ幸いです。
知合いの高齢者女性(80代前半)から、2022/1/17の朝「着替え中によろけて足を捻った。ぶつけたり転んだりはしていない」と聞いていたのですが、5日後の1/21夜に救急車で入院、骨折していて手術(1/31予定)を受けると聞きました。
1/17から3日間は痛みをこらえながらも家の中を歩けていたそうで、「折れていたら歩けない。(ヒビの可能性はあるが)状況からは多分捻挫、悪ければ肉離れかも」と思っていたのですが、その後に痛みが激化し、救急車を呼んだと後から聞きました。
病院での診断は「骨が2本折れている」・・・初めから2本折れていたらとても歩けなかったはずなので、その後に折れたのか・・・
以下に想像や憶測は抜きに、事実を列挙します。
2014年マンションの役員をご一緒した時は、ふっくらした元気な方でした。 最近少しずつサポートを始めてから、以下の話を聞いていました。
・以前から高血圧で近所の開業医にかかっていたが、2016年頃に高カリウム血症と診断され、2駅離れた大病院の「腎センター」を紹介してもらい通院を開始。
・最初の担当医(腎センター)は2~3種類だけ処方してくれていたが、約1年後に転勤となり担当医が変更。
・新しい担当医は次第に薬の数を増やし、10種類に達した。
・体重が次第に減少。医者は食べて太るよう指導したが、食べても太れず。
・2021年2月、その担当医(腎センター)は「念のための予防」と言ってネオーラル(免疫抑制剤)を処方。
・1~2週間後に体中に湿疹と痒み、続いて全身の骨と筋肉の痛みが出た(それでも飲み続けた)
・耐えられずに腎センターに電話をすると「皮膚科に行くよう」指示され、数日後に同じ病院内の皮膚科を受診。
・皮膚科医からネオーラルを即座に止めるよう指示され服用を中止。しかし湿疹と痛みは引かず、担当医(腎センター)の紹介で膠原内科へ。
・その時担当医(腎センター)は薬を3種類程度まで減らした。(暫く後に元の数に戻した)
・自宅内でも自由に歩けなくなり、ご家族が介護保険を申請、「要介護2」の認定を取得。
・膠原内科医のステロイド処方で湿疹と痛みは治まった。その後ステロイドを段階的に減らしている所だった。
・担当医(腎センター)はこれまで何度も検査(CT,MRIなど)をしたが、検査結果の説明をすることは殆どなく、聞いても「問題ない」と回答するだけだった。
・以前からあった足のむくみ(両足が同様にむくんだ)がひどくなったので、診察時に何度も担当医(腎センター)に相談したが、むくみを抑えるという薬の処方を加えただけだった。
・2021年秋、定期的な通院の際、担当医(腎センター)が突然「今すぐ入院」と指示。準備する間も与えられず無理やり入院させられ、ベッドで管に繋がれ2週間以上にわたり点滴を受けた。 病名は血栓。
・退院時、足のむくみは少し改善していたが、2か月後にむくみは元に戻ってしまった。
・毎回の通院時、処方箋に従い薬局で支払う薬代金(本人負担1割分)は1万5千円を超えていた。
そして今回の「捻っただけなのに2本の骨折」に至った訳です。
以下は私自身の知識の基づいた理解です。
・10種類もの薬を処方され、どれか又は複合の薬の副作用で体重の減少・骨の劣化が起きていた?(過剰処方(ポリファーマシー)の疑いが濃厚)
・ネオーラルが必要な薬だったのか、大きな疑問(薬価が高く、医者に利益が?)
・全身の湿疹・かゆみと、それに続いた骨と筋肉の痛みはネオーラルの副作用では?
・足のむくみがひどくなったのはステロイド(及びネオーラル)の副作用では?
・骨の弱まりはステロイドで加速した?
・CT、MRIなど検査をするだけで結果を説明しないのは診療報酬を稼ぐ目的からでは?(検査すれば点数がつき、説明をしても点数はつかない?)
・緊急でないのに突然の入院指示は、空いたベッドを埋めて稼働率を上げる目的だった?
(一時的にコロナが治まっていた時期だった)
その方とのメールの送受信は出来ていて、1/31の朝に「今日12:30から手術を受ける」と連絡があってから3日経った2/3夕方まで連絡はなく、少し心配になって来ました。
(その後「手術は終了したが、動けないので床ずれが辛い」との連絡あり)
ただ、手術が上手く行っていたとしても、骨が弱ってしまったので元通りの生活に戻れる可能性は低いのではと思います。
これまでに私から繰返し以下の提案をしていたのですが、役に立てず力不足を感じます。
・病院を変えた方が良いのでは?
・・・新しい病院で全身の検査を受け直すのは嫌
・今の病院のままで診察の曜日を変え、他の担当医を試したら?
・・・今の担当医(腎センター)は「とても良い人」なので悪い
(「とても良い人」と思わせて目いっぱい報酬を巻き上げる、究極の詐欺医師なのかも)
・処方薬の購入を現在のドラッグストア(チェーン店)から、良い薬剤師のいる薬局に移し、薬の説明を受け、それを元に不要な薬を判断して飲まないことにすれば良いのでは?
・・・理解はしつつも現状の変更に抵抗感
「この医者のままだと殺されてしまうのでは?」 「人生を諦めたのですか?」とまで言ったのですが、何も変わりませんでした。
とても可哀そうなのですが、手術が上手く行き骨が繋がったとしても、骨が弱っているため今後の骨折リスクは大きいと思われ、歩行禁止から寝たきりになって介護施設に入れられて・・・という流れに乗せられてしまう可能性が高いと推測しています。
声がとても綺麗な素敵な方です。
心だけでも最期までお元気でいて欲しいと願っています。
今後私に出来ることは精神面でのサポートに限られて来ると思います。
(これが一番大事なのかもしれません)
「医原病」という言葉を聞いていましたが、こんなに身近に犠牲者を見る事になるとは想像もしていませんでした。
「自分の健康は自分で守る」の趣旨は「医者にかからない」や「医者を無視する」ということではありません。
信頼できる医者を見つけ、その医者からの情報や意見を元に関連する情報(社会・経済などを含む)を総合し、自分自身の体・心・年齢・家族状況などに合った判断をし、自分の人生を自分で決めること、です。
読者の皆様と「医者の言うままに身を任せると、彼らの利益の犠牲にされる可能性がある」という認識を共有する糧となれば幸いです。
PS.私の知識の源泉となった図書類が数十冊あります。コメントからご質問を頂ければ、関連する本を紹介いたします。