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理系らしからぬことを学んでみませんか?
文系理系という分類は、社会ではほとんど意味を成さなくなってきています。
AIなどがこれほど使われるようになったら、文系教育を受けた人もテクノロジーの背景を幾分か知らないといけませんし、理系教育の人も、AIを使いこなすには、実は思考感情を理解した上でプロンプトを組み立てる必要があります。また、理系教育の人が会社に入って挫折感を感じやすいのが「コミュニケーション」です。
ですので、文系理系関係なく、双方の領域に足を踏み込んで、一定の深さで学ぶ必要が出てきます。この記事は理系教育を受けた方向け(特に学生さんや若い方)に、こういった学び方をしていくと、将来お役に立つかもしれません、というご提案をしたいと思います。
まずは薄く広くサーチする
「何か自分の専門分野以外を学びたいけど、何を学びたいのか分からない」、という方は、「どんな学びの対象があるのか」を薄く広くサーチされるといいと思います。
ツールで言うと、Flyerなどの本の要約サービスや、動画を見るのが好きな方はGlobis学び放題など、様々な分野をカバーしているようなもので、学習対象をサーチされるといいと思います。私も、このブログに書いてあるようなことを深く学び始めたのは、Globisの動画講座がきっかけでした。
サーチをしていく過程で、色々な分野を薄く広く知ることもできますし、「これが面白そう!役に立ちそう!」という対象が見つかれば、そういったサービスを一旦退会して、そのテーマを深く学び、一定程度に深められた、もしくは、飽きてしまったら、また、こういった総合的なサービスに戻ってきたら良いと思います。
まずは安価に始める
ここで、「よし、テーマが決まった!」という時点で、どーんと高額な講座やセミナーに申し込む人がいるかもしれません。私もこの罠に陥って、迷走した期間があります。(ただ、幸いなことにこれまでの学びの中で大きく後悔したことはない)
「どのサービスを使って、時間とお金を投資して深く学ぶか」を決めるためには、その分野についてある一定の知識があった方が、よりあなたに合ったものを選べるはずです。
ですので、ここは申込みボタンを押してしまいたいのをグッと我慢して、まずは、その分野の入門書(かつ、読みやすくて安価なもの)を3冊くらいを目安に買ってみましょう。3冊と言っている理由は、私の経験上、それくらいを集めて読めば、偏りがなく総合的な視点を手に入れられるためです。
パラパラ読みでやる気ダウンを防止
買ってきた入門書、右手に蛍光ペンを持ちながら、一行一行読んでいませんか?既に学習習慣が身についている人であれば、そういった学び方でもやる気を継続しながら完遂できるかもしれませんが、この分野は今まで馴染みがなかったものですので、ちょっと工夫してみても良いかもしれません。
お薦めの読み方として、パラパラ読みがあります。買ってきた本のうち、1冊を何気なく選び、パラパラと全体に目を通してみます。可能であれば、(厚さによりますが)10-20分くらいで全体をざっと読むようにします。もし、その段階で「この本は面白くないな」と思ったら、遠慮なく次の本を手に取ってください。
まず、せっかく学ぼうとしている分野を「面白いな」と感じることが重要です。パラパラ読みをする中でも、「ここは興味深いな」「役に立つかもな」という箇所があれば、じっくりと読んでみます。もしも、そこで得るものがあれば、まず、最小コストで役に立つ知識を得たことになりますので、コスパ・タイパもいいですし、あなたのやる気に更に燃料を注ぎます。
深く学ぶためのツールを探索する
ここまで進めば、入門の知識は薄く頭に入っており、かつ、自分の興味関心に沿った少し深い知識も手に入れていることになります。
次にどんな手段で学ぶかですが、これは人によって様々で、①更に読書を重ねる、②動画講座(例:無料で言えばYoutube、有料で言えば例えばUdemyなど)で学ぶ、③スクールやセミナーに通って学ぶ、④自学自習者が集うコミュニティに参加する、などがあります。
基本的には、こういった選択肢から、予算とかけられる時間に応じて選ぶことになりますが、確実性を求めたいのであれば、私のお勧めは③です。かつ、③でもオンラインではなく、対面式の選択肢があれば、それがなおベストです。
その理由としては、ある一定金額を払った対象について人はコミットメントをする傾向にあることと、リアルに通うというのは受講時の情報の抜け漏れがないですし、仲間と一緒に席を並べて学んだという感情アンカリングは記憶の保持に大変有利です。
まとめ
「学び方や学ぶ対象のガイド」というよりは、「どういった手順で戦略的に学習分野を絞り込んでいき、そこから深めていくか」という記事になりました。よくよく考えると、興味対象は人によって違いますが、深く学ぶためにきっかけをタイミングよく(コスパやタイパよく)繋いでいくか、がポイントだと私は思っていますので、そういった意味ではお役に立てたのではないか、と思います。