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エンプティチェアを使ってみよう

 エンプティチェア法を使ったセルフケアは、やり方も簡単ですし、ハマると、とてもスッキリします。試して頂く価値はありますよ!


具体的な手法

 詳細は、「エンプティチェアテクニック入門(百武正嗣)」に詳しいのですが、シンプルに記載をすると、以下のようになります。

  1. 目の前に空の椅子を用意するか、もしくは、椅子があると想像します。

  2. 例えば、人間関係で悩んでいる相手がいれば、その人を一人選びます。

  3. その相手が、目の前の椅子に座ってもらっている、と想像します。

  4. 相手に、自分の考えや気持ちを話します。

  5. 今度は、目の前の椅子に自分が座り、相手になってみた、と想像します。

  6. 相手になりきって、あなたにメッセージを返します。

 椅子を使わず、頭の中で相手と対話するのと何が違うのか?と思われるかもしれません。こればかりは、やってみて頂かないと実感が湧かないかと思いますが、「椅子に相手が座っている」と想像することで、視覚と聴覚が刺激されますので、相手への語りかけや、相手の気持ちになることのリアリティが倍増します。

 noteにも詳しく解説した記事がありますので、参考にされてみてください。

ケース1 疎遠になった相手との対話

状況:
 長らく手紙の交換を通じてやり取りをしていた相手がいたが、事情もあって、やり取りが中断してしまった。せめて、最後にお別れのメッセージを送りたいが、相手がどのように捉えるかが読めないので、なかなか一歩を踏み出せない。

エンプティチェアの活用:
 文通相手に目の前に座ってもらい、「最後にメッセージを送っても良いのかどうか、迷っている」と語り掛けてもらいました。その後、相手がどう言っているかをご本人に聞いたところ、「そんなこと気にせずに、送ってくれよ」と言っている、とのことでした。

ケース2 5年後の自分を考える

状況:
 5年後の自分の将来について語る場が近日中にあるのだが、考えがまとまらない。今の延長のままで進むのか、他の路線に変わっているのか、の二択なんだろうな、という基本線以上は考えられない。

エンプティチェアの活用:
 5年後に、今の延長線上の自分と、今とは変わっている自分の二人に座ってもらいました(ですので、空の椅子は二脚でした)。それぞれの自分を見比べて、どう考えるのか、感じるのかを語って頂きました。「変わっている自分について、もう少し具体的に考えたいなあ」というところまで、気持ちが進みました。

まとめ

 ケース2に挙げたように、人間関係以外でも使いやすいのがエンプティチェアの特徴です。単に、「AとBのどっちがいいか」と問うよりは、椅子を介在するだけで、こんなに考えやすくなるもんだろうか、と驚いたりもします。適用はもの凄く簡単ですので、一度、まずは、ご自身の課題について試して頂ければ、と思います。

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