読後10分でやられた!感情リテラシー事典
EQ系の書籍では、過去ベストになるかもしれません。
「感情リテラシー事典(大芝義信)」を読み進めている最中ですが、あまりにも衝撃が大きかったので、感想を共有させてください。
The Mood Meterがすごい
以前の記事でプルチックの輪をご紹介しましたが、感情の別の整理の仕方として、The Mood Meterという表も紹介がされています。これは、「快・不快」と「強い・弱い」の二軸で整理をすることで、感情のセルフチェックを俯瞰的にできるようにしているものです。
書籍のキャプチャを載せるとよろしくないですので、Mood Meterを紹介しているWeb記事へのリンクをお示しします。
これを使うことで、これまで漠然と「今の感情の把握を」と頑張っていたものを、より明確に、数値化に近い形で理解ができそうです。
私は自他ともに認める感情オンチですので、他の人が感情語を表していても、イマイチピンと来ない、その理解を勘に頼っていることが多かったのですが、このマップで位置づけが分かれば、もっと寄り添うことも出来そうな気がしています。
それぞれの感情の解説がすごい
例えば、怒りの感情については、様々なアンガーマネジメントの書籍が出ています。これまでの書籍でも、怒りは二次感情であり、その裏には「恐れ」「嫉妬」「孤独」などの一次感情がある、と解説されてきました。
一方で、「怒り」はそれらの一次感情よりもはるかに強いため、「怒り」自体をコントロールするために、「怒りを感じたら6秒間のブレークを入れる」などのテクニックが有効である、ともされてきました。
この書籍では、例えば「嫉妬」という感情が出てきた際に、「他の人を嫉妬するなんて恥ずかしいこと」という無意識が働くことで、「嫉妬」が「怒り」に置き換わることもありえる、と解説されています。
もちろん、この考えがあてはまるケース、あてはまらないケースがあるとは思います。私は、これを読んで思わず「なるほど!」と思ってしまいました。「怒り」に身を任せるくらいなら、「うらやましい」「寂しい」「ハラハラする」という感情を素直に出した方が健全ですし、問題解決に結びつく可能性が高いのかもしれません。
他の感情についても、ハッとさせられることが書かれており、読み進めるのが楽しみです。
是非、おススメします
2024年、色々な本を読んできたのですが、これが今年のベストになるのかもしれません。
特に、「自分の感情の背景には何があるんだろう」を詳しく知りたい方には、とても素晴らしい書籍だと思います。感情を含んだジャーナルを付けている方が、今の自分の感情を振り返るのにも有効かと思います。