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呑み込めなかった羊の脳みそ
羊の頭のグリルモツスープ専門店には、羊の内臓、足、脳みそなど様々なスープがそろっている。トルコ人にとって肉、とりわけ羊はメインのおかずだ。このためトルコの料理には羊が多く、日本人が魚のあらゆる部位を食べるように、トルコ人は羊のあらゆる部位を食べる。内臓はもちろんのこと、脳みそ、ほほの肉、足先、睾丸、挙句の果てには尻尾の脂分まで食材として使われ、食べ残す部位はほとんどない。フランスのアンシーでフランス料理のレストランに入った。フランス語のメニューが読めず、羊、脳みそが理解できていなかった。フオアグラが好物であった私には Tete de xxxが旨そうに思えたので躊躇なく注文した。羊肉は好きだったこともあり期待したが、脳の姿を見た途端、ハンニバルを思い出してどうしても口に入れることができなかった。シラク大統領のこうぶつでもあり、フランスの家庭料理だからと盛んに進められたが食えなかった。あの映画を見ていなかったら食えたかもしれないが、何かに手を付けなかったのはこれが初めてで最後だ。料理は見た目も大事だ。