鹿児島に拠点を作った話
先日GMOペパボの第3の拠点となる鹿児島オフィスをオープンしました。この立ち上げに関してメインで担当させていただいていたのですが、地方拠点を作るというのは中々に面白く貴重な経験だったので、noteに残そうと思います。
(本エントリは長いので、上記記事でも内容がサクッとまとまっております。)
【2018年9月】事の始まり
今思えばあの時が始まりだなあというのが2018年9月のICC福岡のタイミングでした。社長のケンタロさんと二人でご飯を食べている時に、社長室内の組織改編について告げられました。ここ数年は弊社の投資事業であるminneに関わることが多く、昨年はminneの販売イベントやワークショップ、他社とのアライアンス案件などを社長室内で実行していました。この時にケンタロさんから伝えられたのが「年内でminneに関係する業務はminne事業部に移行すること(異動含む)」「来期については、社長室の元々のミッションである全社での取り組みに集中する」という2点でした。このタイミングでは拠点を立ち上げるみたいな話はなく、あくまで来期に備えて体制を整えるという認識でふむふむと聞いていました。
【2018年10月】プロジェクトがこっそり発足
2018年10月12日、GHEのとあるリポジトリにひっそりとケンタロさんがissueを立てました。
僕自身はこのタイミングで正式に鹿児島拠点のプロジェクトにアサイン。アサインされたものの、「新しい拠点ってそもそもどうやって作るの?」状態。鹿児島市の助成制度などの資料を読んだり、鹿児島市との面会などを通じイメージを固めていきました。
【2018年11月】予算策定
まあ拠点作るにしろ弊社は上場企業ですので、まずは予算を獲得しないことには何も動けません。予算を承認いただくためには、なぜ鹿児島なのか?という妥当性や目的の設定、全体のコストの調整など色々とありますが、とりあえず一つずつ要素を集めていくことにしました。そしてよくよく考えると自分自身が鹿児島に行ったことがなかったので、たまたま11月の頭にあった福岡への出張と合わせて、数時間ではありますが鹿児島に立ち寄らせてもらいました。この際は鹿児島ユナイテッドFCの事務所を訪問させていただき、徳重代表にご挨拶をさせていただきました。この時点ではパートナーの話は具体的には出ていなかったのですが、意見交換を行い、ユナイテッドの広報ブログにも書いていただいているようにパッションの共有をお互いさせていただけたのかな?と感じました。
この頃、地方拠点を立ち上げた経験のあるGMOグループの方へのヒアリングさせていただき、立ち上げに最低限必要な期間を3ヶ月と定めました。3ヶ月という期間を前提に鹿児島市の方とも立地協定に向けた調整を開始します。鹿児島オフィス立地にあたっての事業計画の作成と、社内向けの予算獲得の為の資料を11月の頭のタイミングでがががっと進めました。この辺りからミニマムで進めていたプロジェクトをチーム化し、バックオフィスの皆様の強力なサポートを得ながらタスクの整理と進捗管理の定例を開始しました。僕自身が見れている範囲は非常に限られていたので、総務、法務、人事、それぞれのプロフェッショナルな観点でタスクを整理してもらい、本当に助けていただきました。マジで感謝しかない・・・
オフィス物件選定
11月末、オフィス候補となるビルの内見のため鹿児島へ。スケジュールを考えると1日で決めなければならないという状況だったので、1日で詰め込めるだけ詰め込み、まさに分刻みのスケジュールで内見ツアーを実施しました。その数なんと14件!(CK不動産様、大変にお世話になりました・・・!)事業計画では数年間でおよそ20名規模くらいの拠点をイメージしていたので、そこまで広さは必要なかったのですが、コミュニティスペースを作り、いろいろな方々とのハブになれる場所を目指すという方向性が出てきていたので、いろいろなタイプの物件内見しまして、その日のうちに現在の物件に鹿児島オフィスをオープンさせることを決定しました。選定理由としては、”市街地からもアクセスしやすい”、”コミュニティスペースが十分に確保できること” etc、また産学連携のご相談をしている鹿児島大学からも近いというのも理由になりました。
【2018年12月】契約とオープンにあたってのコンテンツを確定していく
12月に入ってから、鹿児島ユナイテッドFCのトップパートナー契約の話が浮上します。鹿児島市との立地協定、オフィス賃貸契約、鹿児島ユナイテッドFCとのトップパートナー契約を平行して進めていましたが、弊社のスーパー法務がチェックを進めてくれ、2018年内で無事調整を完了することが出来ました。オフィス内装やセキュリティなどは総務と情シスのタッグチームで進めていただき、予算内で最高の内装と設備投資を揃えていただきました。マジで感謝しかない・・・
立地協定のタイミングも1月30日に確定し、オフィスオープンも2月1日に決定。2月1日には鹿児島の方をお招きしてのお披露目パーティーも実施することまでは決めましたが、12月中に準備が間に合わず、年明け頑張るぞ!と決意を固めて年越しをすることに。
【1月】徐々にアウトプットを開始する。そしてオフィスオープン
1月に入り、鹿児島でオンエア中のラジオ「SEA SIDE ZOMBIE」のディレクターであり、昨年初回ながら3万人の集客をした音楽フェスイベント「THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL」の発起人の一人でもあるミスター鹿児島の北さんがペパボに入社します。北さんにはお披露目パーティーに向けてご招待する方の調整や、もうすぐ正式に発表できる企画の調整など、鹿児島でのペパボのアウトプットやいろいろな方とのリレーションを中心に入社直後とは思えない動き方をしていただきました。
年明け後からバタバタとオープンに向けて準備を進めている最中の1月9日、鹿児島ユナイテッドFCの2019年度新体制の発表が行われることになりました。これがペパボの鹿児島進出に向けた最初の発表になりました。発表後、ユナイテッドのサポーターのみなさまからは「ペパボってどんな会社?」や「社長が鹿児島出身なんだ」など色々とSNSで話題にしていただき、非常に嬉しく思いました。
時同じくして、社長のケンタロさんがSNSで「#勝手に鹿児島大使」というハッシュタグを発信し始めます。鹿児島出身の方々がこのハッシュタグに反応し、この最初の投稿がされた2週間後には40名を超えるオフ会まで開催されました。
1月30日、鹿児島市との立地協定を締結し、2月1日にはGMOペパボ鹿児島オフィスオープンと地元の方を招いてのお披露目イベントを開催しました。
バーーッと走り抜けた数ヶ月でしたが、この期間の中で沢山の方と出会い、多くのご支援をいただき、ようやくオフィスをオープンする事が出来ました。本当にありがとうございます。また、GMOペパボに本当に期待いただいているんだなとひしひしと感じており、この期待にしっかりと応えて行く事がここまでご支援いただいた皆様への恩返しになると思っています。
鹿児島という地でGMOペパボとしての新たなチャレンジもたくさんやっていきますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします!!!!
やるってばよ!!
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