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ドクに会えた日

初めてBack to the Futureを観たのはいつの頃だったでしょうか。おそらく、小学生低学年の時だったと思います。

僕の父親は無類の映画好きでした。当時はレンタルビデオ主流の世の中だったが、star warsのセル版VHSは揃えられており、お気に入りの映画はロードショーで放送されると録画してコレクションされていました。
更に、ろくに感じも読めない幼稚園児の僕を映画館に連れて行き、字幕で「ネバーエンディングストーリー」を観せられたりしていました。
(当時は吹き替え版のロードショーは少なかった気がします。)

そんな父親の影響を受けてか、僕自身も映画のDVDやBlu-rayを買い集め、子供たちを映画に連れて行ったり、自分が影響を受けた映画を無理やり観せたりしています(笑)

そんな話はさておき、Back to the Futureもそんな父親のコレクションとしてビデオコレクションの棚に並べられていました。
日曜洋画劇場で放送された三ツ矢・穂積版のBack to the Futureでした。

テンポよく進むハラハラドキドキのストーリー、タイムパラドックスものでありながら子供でもわかるシンプルなストーリー、マーティーとドクの信頼関係、高揚する音楽、全てが完璧な映画でした。(加えて言うなら三ツ矢さん穂積さんの演技も素晴らしかった)そして、あっという間にBack to the Futureの世界の虜になりました。

時は過ぎ、DVDが発売されれば買っては鑑賞、Blu-rayが発売されれば買っては鑑賞、Netflixでも子供達と一緒に鑑賞と、一年に数回はpart1から3まで何度も見返す大切な作品になりました。

2015年には、全編をフルオーケストラの生演奏で観ることができる「Back to the Future in コンサート」にも行ってきました。

いつかマーティーやドクに会いたい・・・
そんな事を思ってはいましたが、そんなことは普通ありえないだろうと思っていました。ところが数年前、日本にドクことクリストファー・ロイドが来日し、イベントに参加していたと後から知ったのです。

ハリコンはハリウッドスターと交流(サイン&撮影会)が出来るイベントで、往年の名作や海外ドラマに出演しているスターが数多く来日しています。

前回クリストファーがこのイベントに参加したのが2015年で、この時くらいからこっそりと来日を待ち望んでいたのですが、なかなか来日が実現していませんでした。確かに、いくら元気なクリストファーといえど、年齢は今年で80歳。体調にもケアしないといけないんだろうな・・と思っていた2018年の年の瀬に来日決定!

すぐさまチケットを購入し、ドキドキしながら今日を迎えました。(前日にハーフマラソンを走るのもプレッシャーでした)
本当に好きな人に会う時や楽しみにしているイベントに行く前日当日って憂鬱じゃないですか?好きすぎでしんどいみたいな感情になりませんか?

まさにそんな気持ちで会場に向かいました。会場にはそれこそコアなファンがたくさんいて、それぞれが思い思いの格好をして大好きなスターに会う準備をしていました。ちなみに今回のハリコンはBack to the Futureからドク、ロレイン、ビフ、The Walking Deadから、グレン、ロジータ、ジーザス、エミリー(わかりやすいように役名で記載)が来日していたので、ものすごくカオスな空間になっていました。

会場内に物販エリアがあり、作品関連のグッズを買うことができるので、即席でコスプレや作品関連のファッションに身を包むことも出来たのですが、今回はありのままの自分として対面しようと思いました。

時間になり、会場内のクリストファーの列で整列して待ちます。大きなフロア内に他のスターたちの撮影場所やサインスペースがあるので、あちらこちらに見慣れた顔があり、もうそれだけでも十分に堪能させてもらいました。(The Walking Deadも大好きなので次回は参加したい!!)

撮影時間は一人あたり数十秒程度しかないので、整理列もサクサク進んでいきます。あっという間に自分の番です。
ああ・・すごい!ドクが目の前にいる!軽く挨拶をしながら、すっと彼の横に立つとガッチリと肩を組んでくれました。
やばい、顔が緊張で引きつりそうだ。。。!と思った時には自分の時間は終了。もっと色々と伝えたいことはあったけど、色々な気持ちを込めてthank youと伝え、少し強めに握手をしました。

幼い頃からずっと憧れていた人に会え、しかもそれが写真に残せるなんて・・・本当に感激でした。もし父ちゃんが生きていたらめちゃくちゃに嫉妬するに違いない。父ちゃんには自慢できませんでしたが、家に帰って小学1年生の息子に写真を見せたら「自分も撮りたかった!」と怒られました。

もし次の機会があるのであれば、今度は息子と一緒に参加できるといいな。

ありがとう!ドク!

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