🍉スイカ🍉
私は子どもの頃からスイカが好き
スイカに塩ふって食べる良さが
わかったのは大人になってから
今は一口サイズに切って
フォークでつついて食べるけど
子どもの頃はかぶりついて食べてた
せっかく甘いスイカを食べるのに
しょっぱい話を父がいつもした
塩みたいだよ
それはこんな話
うるさいことを一切言わなかった
父の母は
子ども時代の父が
美味しそうにスイカを食べる
かなしそうに言った
どうかそんなに皮のギリギリまで食べないおくれ
スイカを食べるときは赤い部分も
少し残して食べてほしい
武士は食わねど高楊枝
その話は必ず
その言葉でしめくくられる
せっかくの美味しい
スイカを台無しにするような
話を毎回聞かされて
父がいるときは子ども達は
無邪気な
青いところもどこまで
食べれるかチャレンジを
断念してた
今考えると
べつに武士じゃないよな?
今考えると
べつに青いところまで食うなと
いってなかったな
ただ父は
母との想い出を
ひとりごとみたいに
繰り返して
赤いところとか
青いところなんて
なんにも考えないで
自分の子ども達が
無邪気にお腹いっぱい
スイカを食べる様子を
感慨深く眺めていただけの気がする
ま、聞かないけどね!
ただの想像