クリスマスのお芝居
おかあさんは2人で
クリスマスのお芝居を
みにいこうと
おうちゃんを誘いました
おうちゃんは
クリスマスのお芝居を
みるのははじめてです
ウキウキしました
おかあさんも
いつもよりお洒落して
ウキウキしています
おかあさんと2人で
バスに乗って
電車に乗って
それからずいぶん歩いて
劇場に到着しました
おうちゃんは
たいへん元気の良い子でしたので
おかあさんは
幕が開けるまえに
お芝居の間に
話したいことがあったら
小さな声で話してねといいました。
お芝居の幕が開けると
あたりは真っ暗になりました
そして後ろの方から
1人また1人と
手に蝋燭を持った人たちが
あらわれました
あたりはとても静かで
不思議な雰囲気を帯びていました
舞台の前に
蝋燭を手にした人たちが
どんどん集まってきます
おかあさんが演出に
見惚れていると
おうちゃんが小さな声で
もう話しかけてきました
おかあさん
天井をみて
おうちゃんに言われて
天井を見上げた
おかあさんに
おうちゃんは
続けます
蝋燭の光があつまって
天井が明るくなったよ
それから舞台の上で
お芝居がいよいよ
始まりました
きらびやかな
舞台の様子に
感動して
おかあさんが
おうちゃんをみやると
おうちゃんは
すっかり満足した様子で
こっくりこっくり
眠っていました
お芝居では
マリア様が天使に受胎告知され
主イエスがお生まれになり
東方三博士や羊飼い
それに村の子ども達がそれを
喜びお祝いしました
お芝居が終わって
家に帰るみち
おかあさんはひょっとすると
おうちゃんがみたところが
イエス様がみんなに伝えたい
1番いいところだったのかも
しれないと思いました