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次男の鼻血対処力

成長期なのか、ただ鼻をほじっているのかはわからない。
次男はここ数年しょっちゅう鼻血を出す。
鼻血の勢いは止まらない。
ただ、次男の鼻血対処能力は確実に日々進化を遂げている。

鼻血の処理、これが初めに上手になった。

つまりティッシュの扱い。鼻に詰めるティッシュを丸める行為。これがかなり上手くなった。

次に上手くなったのは、ティッシュを利用せず、鼻血を止める方法だ。
ティッシュがなくとも、鼻血が出ても焦らない男になった。素晴らしい。


その次に進化したのは、鼻血が出る感覚。この感覚が爆発的に研ぎ澄まされた。

鼻の中で、鼻血が出る。鼻の外にはまだ出ていない。その時点で鼻血の気配を察知できるようになったのだ。

昨日次男は新たな鼻血エピソードを私に話してくれた。

学校のテストの最中のことである。

彼は鼻血が出る感覚を感じた。

実際には、鼻血は1滴も鼻からは出ていない。

次男はテスト中に静かに手を挙げた。

先生に発言を許されると次男は言った。

「先生、鼻血が出たかもしれません。」

教室内からクスクス笑いがもちろんあがる。

先生は次男の発言を受け、次男の席に近寄ると次男の顔を見た。

「大丈夫のようですよ。」

次にテスト中の隣の女子が、次男の鼻の中を覗いてくれた。

「先生、中に少し赤いものが見えます。」

次男は自分の発言を信じてくれた隣の席の女子深く感謝した。

この非常に真面目なやりとりは、
テストを受ける教室中の生徒を大笑いさせてしまったようだった。

次男は鼻血対処法を日々進化させている。

鼻血の予感によって先生にも怒られず、テスト中に教室中を笑わすことができるようになったのだ。

今後のこの能力のさらなる発展が何を生み出すのか、私は非常に期待している。

しかし期待し始めると、鼻血は途端に止まってしまうものである。

明日の事は何もわからない。

みなさん今日も良い1日を過ごしましょう。

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