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北極星に捧げる歌

短歌 お題:北極星


ポラリスは
北極星で
2等星
目立たないけど
夜空の中心

ポラリスは
不動の神の
ようでいて
実はちいさく
まわっています

くるくると
小さく回る
ポラリスの
催眠術に
かけられてみる

夜の空
オーケストラ
にたとえると
北極星は
指揮者の持つ棒

詩 ポラリスときまぐれ女

毎朝必ずやってきて
わたしたちを起こしては
毎晩どっかに行っちゃって
わたしたちを眠らせる
力みなぎる華やかな
太陽のことも好きだけど

こぐまのしっぽの先にある
方位をおしえるあの星も
ちょっと素敵かもしれない

北の方位を知らせても
北にいくとは限りません
けれども今夜もあの星は
小さく笑って光るでしょう

あとがき

ここまで書いててなんですが
地球が勝手に回ってて
地軸の先のその先に
たまたまあるのがポラリスです
あなたが世界の中心に
据えているのは誰ですか
世界に中心はありません
あなたが勝手に回ってる

なんのはなしですか




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