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大河ドラマ光る君へ第41回ちょこっと感想

道長があれだけ藤原家に取り憑かれ家族の幸せをないがしろにしていたかに見えていた父に
いつのまにか似てきていることが傍目にはわかる回であった。

彰子の傷心を慰めるかいによんでもないのにやってきた清少納言が椿餅を差し出すシーンが強烈だった。
「亡き一条天皇も定子さまもお好きでした椿餅です。敦康親王も好物です。敦康親王はこっちで元気にやってますんで。一条天皇がお隠れになったというのにここは楽しそうですね。彰子さまには敦康親王さまのこと、すっかり忘れもらってもご心配にはおよびません。」
わざわざ嫌味を言いにきた。
絶句したその場を取り繕うように赤染衛門が一緒に和歌をつくるようにすすめたら
「ここではとてもそんな気分になれません。」

賢く、一心に定子さまにお仕えしていた清少納言は完全にダークサイドに堕ちていた。

どこで闇堕ちしたのか考えても線引きは曖昧だ。定子なき後も定子のためにと一生懸命頑張りすぎたのかもしれない。清少納言は清少納言で定子ではないのだから、いない定子のために無理に頑張りすぎることはないのだと思う。
頑張ったことが膨大すぎて執着となって行き場を間違えているように思えた。仕方のないことであるようにも感じるが、かつてのまひろとの交流を思いだすと大変もの悲しい。

びっくり仰天の椿餅事件の後しばらくして敦康親王が彰子のもとへ訪れる。顔を見たいと御簾の中へ入ってしまう。成人した男子が御簾の中に入るのは大事件だ。しかし、椿餅で清少納言が余計なことをやらかしているのを気にしているなら、言葉でいくらやりとりしたって無駄なのだと思う。
「気にしてますか?」
「気にしてませんよ。」 
のやりとりより、笑顔をかわした方がずっと手っ取り早いと思う。

これを道長は恋愛問題のように捉えてしまったから、彰子も敦康親王も面白くはないだろう。

こじれるよなあって思う。

一方まひろは娘の賢子が武士の双寿丸と仲良くしてるのを別に止めずに一緒に楽しんでいる。自分にもちょっとした思い出があればこどものすることに寛容になれるものだ。
そういう面では、ちょっとしたより道の経験のある身内がいると小さなことで動揺したりしないという良さがあるかなと思った。




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