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読書の方法
読書で人生が変わることもある。
しかし、読書だけではインプットだけであり、行動して意味がでてくる。
アウトプットを前提として本を読書をする必要がある。
本あるいは参考書などを読んで、褒められることはあっても叱られることはなかったのではないだろうか。
「勉強して偉いわね」と母親から言われたことがある人も多いと思う。
医師になった人は、受験勉強で本をある程度、読んできてた人が多い。
しかし、研修医や専攻医で勉強をして知識(自信)をつけてから、行動しようとする人が多すぎる。はっきりいってそのような学んだ知識が実践ですぐに約立たなけば、ほとんど意味をなさない。
本を読んでも行動しなければ意味がなく、取り扱い説明書のように本を読んで得た知識はすぐに行動して使うようにすることが重要で、行動して得た知識は自分の実践的な知識にすることができる!
医学書もよく読むが、医学的知識に偏重するのもよくないと考えている。
そのときに私がオススメするのは、超並列読書術という成毛氏が推奨する読み方だ。
超並列読書術とは、ひと言で言えば物理学の本と江戸の文化を題材にした新書、戦記物のノンフィクションと経営学の論文というようにまったくジャンルの異なる本を同時並行的に読みあさっていくのだ。
場所ごとに読む本を変え、1日の中で何冊もの本に目を通す読書術である。
「超並列」読書術で同時に読むのは、なるべくばらばらのジャンルの本がいい。しかも、極端な本がいいだろう。なぜなら、本のジャンルやテーマによって、刺激される脳の部位が異なるからだ。
本は10冊同時に読め! 成毛 眞より引用・転載
医学的な読書だけでなく、私は生物学、経済学、投資、ノンフィクション、ファッション、料理本、小説、教育などさまざまなジャンルの本を同時並行にパラパラと読んでいく。医学的な内容でも、私の専門分野の消化器内科だけでなく、循環器内科(抗血栓薬は消化管出血と関係性高い)、免疫関連、救急関連、病理学などと幅広く読んでいく。そうすることで、それらが頭の中でつながっていき、統合した知識ができあがっていく。それがたまらなく面白い。
例えば、免疫学を自己免疫疾患や炎症性腸疾患のために学んでいたのが、免疫チェックポイント阻害薬の登場でがん治療の概念と結びついたりする。
※免疫チェックポイント阻害薬の登場前まで、がん治療における免疫は怪しい学問として捉えられている部分があった。
読んだ本が多くなれば、次第に情報のセレクト、つまり重要な情報の選択眼ができてくる。これは非常に重要で、すぐに騙される人や都合のいい情報しか受け入れない人がいるのは、この情報の選択眼や組み立てる力がないことに起因している。
読書を多くすればわかりやすい言葉に変換するための語彙力も高まってくるので、コミュニケーション力が格段に上がる。(三島由紀夫の文章表現力は真似できないが。。。)豊富な知識と語彙力、理解力とコミュニケーション力が身につけば、それはもう地頭がいいのと変わらない。
本を並行して読むことは、高城剛氏も推奨している。
僕は、読書でも何冊も並行して読むのが、昔からの癖なんです。
たとえ、それが漫画でも、別の漫画を読んだりすると、頭がこんがらがって、かなり楽しんですよ(笑)。
歴史物と薬草の本と最新のブロックチェーンの論文を並行して読むと、僕のあたまの中で別の物語がはじまるんです。
例えば、「蓬莱で不老不死の薬草を手に入れた戦国武将が、ブロックチェーン化した伝書鳩を開発し、天上に攻めこむ」ような話が。
また、集中して食事を忘れてしまうと、酸欠と血糖値の低下から眠くなることはありますが、本を読んで、そこから生まれる別のアイデアが面白くなりますので(同時に並行して読む本が増えますので)、まず、眠くなることはありません。
改めて書くと、確かに一般的な読書や読書法とは違うように思いますけど、ウィリアム・バロウズの「カットアップ・メソッド」のようなものなのかもしれませんね。 高城未来研究所「Future Report」Vol.466/Part2より引用
最後に、読書がなぜ重要かという私見を最後に述べたい。
読書をすることで、当たり前だが知識は増える。そして、その知識は使わないと
すぐに人は忘れてしまい、その知識もすぐに陳腐化してしまう。
その知識をアウトプットするときに使うことで、自分の身につけることができると考えている。
武器を使いながら覚えるのが基本のように、読書で得た知識も使いながら身につける必要がある。