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オンライン講義と実習

夏期休暇が終わり医学部の実習も再開していく予定だが、依然としてコロナ感染状況に改善はなく、当大学もコロナ重症患者受け入れ施設であることから学生の病棟実習はしてない。

ここにきて学生家族のコロナ感染が判明したことから、医学生のオンライン講義も併用する形態になると数日前に聞き、その対策を思案中である。

オンライン講義(ZOOM、Teams、Google meetなどを使用)で心がける試みとしては、
・双方向性
・メディアの積極的利用(画像、動画)
・学生同士の積極的討論
をしていきたいと考えている。

実際に患者さんの話を聞き、身体診察をするという基本的な実習ができないデメリットはあるが、オンライン講義や実習のメリットの部分もある。
① 移動時間の制限がない
② 症例は自由に選択可能
 (実習時に入院している患者さんの症例ばらつきはでる)
③ もちろん感染リスクはゼロ

今後もオンライン実習は続くことから、どのような講義にするかを考えてみた。

オンライン実習

オンライン実習では事前に症例情報や画像、動画を準備することが可能となり、
それらの供覧も容易となる。
それらを積極的に利用して、学生が一つの症例を深く経験できるような方式にしたい。※試験問題のように一度に所見や結果を提示するのではなく、考える時間を設けるためにあえて身体所見や検査結果などを小出しに提示する方式にするしていく。時間や場所に関係なくできるのが、オンライン実習のメリットであり、学生との接触回数を増やす予定だ。(病棟実習だと、お互いの時間のあるときに予定を組んでいたが、それだと外来日や外勤日、多忙なときは時間が作りにくい)

評価・試験

病棟実習のときはレポートにまとめてもらっていたが、レポートだけでなく、口頭試問形式を取り入れる方式を考えている。
入試や試験方式が三密状態をつくりやすく、正解がすぐにわかりそれを答える方式から、カンニングがしにくい問題形式が増えてくるだろう。
(ググればすぐに答えがわかる問題は減少していく)

ハイブリッド方式

コロナ感染による問題が収束しても、今回のようなオンライン実習でメリット部分があればそれを残していき、病棟実習の再開という流れになるだろう。
今後のことを見据えて、オンライン実習で様々なことを試行錯誤していきたい。





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