18.空港アクセス鉄道とスタジアム
1.はじめに
空港アクセス鉄道構想における、三里木駅分岐案には、運動公園に中間駅を新設する事が含まれています。ただ、この分岐駅の候補には、三里木・原水・肥後大津の3駅で意見が分かれており、未だ結論は出ていません。
私のnote記事では、ロアッソ熊本の新スタジアム建設及び、その移転の可能性を中心に話をしてきました。
ただし、この「運動公園に駅が出来るのか、出来ないのか」と言うのは、今後の大きなカギを握っていると言えると思います。
運動公園のアクセスと言えば...
「帰りの混雑・駐車場不足」の問題がありますね。集客において、かなりの足枷となっており、もう10年以上解決には向かっていません。("帰り地獄"とも…)
①三里木駅分岐案の場合
三里木駅分岐案では、中間駅として運動公園に駅が新設される事になる為、ある程度その駐車場の問題も解消される事になると思います。
そしてそれは、もし今後新スタジアム建設を目指すとなった場合に、その建設地はやはり運動公園周辺になる。という事を意味するとも思います。駅を設置しておきながら、移転というのは県がゴーサインを出すとは思えません。つまり、建設すべき候補地が定まる事で、一つの迷いは消える為、スムーズになる事もあると思います。
ただ逆に、アクセス面の課題が解決される事で、必要性を訴える理由が一つ減る為、新スタジアムの建設は遠のくかもしれません。
また、スタジアムの移転についてもほぼ除外される事になるでしょう。
なのでこれは私が勝手に思っている事ではありますが、今回のアクセス鉄道構想に、スタジアムの建設や、その移転の可能性についても、判断材料の1つとされる事になればな...と思います。完成までに10年以上も要すのであれば、むしろスタジアムを移転させた方が…とも思います。
②原水・肥後大津分岐案の場合
もし原水駅や肥後大津駅からの分岐となった場合は、もはや本格的に新スタジアムへ舵を切るべきだと思います。
もちろん駐車場については、喫緊の課題でもある為、運動公園周辺に駐車場を新設する事も一案だと思います。ただ、10年以上もこのシンプルな案でさえ、話が進まなかったという事は、それ相応の理由があるのだと思います。予算執行上の問題や、条例的な問題、地権者との問題などでしょうか。また、現在の様にスタジアムまで1km近くかかる様な場所に、駐車場を新設しても集客への後押しとしては薄いかもしれません。
更に、サッカー観戦においては、時代遅れになっていくであろう陸上競技場に、"多額の設備投資は合理的では無い"ように個人的思います。運動公園のスタジアムは震災も経験し、建設から約25年と、今後経年劣化を迎えていく事や、スタジアム基準が厳格化されないとも限りません。
③第4の案(?)
"三里木だ〜、肥後大津だ〜"
と、揉めておりますが、前回"菊陽町の新駅構想と新スタジアムの可能性"の話をしました。
この駅はあくまで構想段階であり、アクセス鉄道の議論や調査対象に含まれていませんが
むしろ、この「菊陽町新駅(+新スタジアム)と空港を結ぶ」のも検討の余地はあるのではとも思います。
中間駅を設置しないので、経費や時間ロスも減らせたり…etc。
もちろん、スタジアムやロアッソにとっても、空港からのアクセスが良くなるという点は大きい。また、新駅設置を目指す菊陽町にとっても、かなりの乗降者数が見込める為、必要性についての大義名分も立ちますね。
ただ、肥後大津駅の案の様に、直通運行はできないという点はやはり大きい事かもしれません。三里木分岐の案と異なり、免許センターも経ない事にもなりますね。
まぁこの案に関しては、素人の机上の空論であり、偏った意見かも知れません😅様々な視点での検証が必要だと思います。
2.最後に
今回も色々と"壮大な妄想"を巡らせてみましたw
アクセス鉄道構想の結論は、スタジアムの候補地や、その進展に深く関わってくるとも思いますので、動向が気になるところですね。
あと、これはあまり触れてきませんでしたが、このアクセス鉄道には、多額の税投入が予測されるという事もあります。財源は限られる為、アクセス鉄道の建設費がどれ程になるかは、県にとって大きい。災害やコロナ対策、TSMC進出に伴う整備など、県の課題は山積みだと思います。
その様な中で、優先順位が回ってくる日をひたすら待つのか。それとも付加価値や、課題解決を担うスタジアムとして価値を見出し、その優先順位を引き上げるアピールをしていくか。もしくは民設を目指すのか。といったところもありますね。
ただ、本来の目的である熊本市中心地から空港の時間短縮をするのであれば、複線化して快速列車を運行する方が効果は大きい気も個人的にはしています…
最後まで読んで頂き、ありがとうございました🙇♂️
多くの方の目に留まり、「熊本に球技専用スタジアムを」という議論のきっかけとなれば嬉しいです。