宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント③
「強みがないことに気付きました」これは先日、弊社が相談対応したある経営者の発言ですが、このように思う経営者は「強みがない」のではなく「強みを認識していない」ことを意識する必要があります。そして、多面的な視点で自社を見直してみることで、強みを発見することが可能となります。
下図は小規模事業者持続化補助金申請のルールブックである「公募要領」に記載されている審査項目の一部です。これによると、強みに関する記述が2か所あり(下線部)、強みを適切に認識し、今後の戦略に活用していくことが採択に大きな影響を与えるようです。
当記事では、上記の審査項目にどのような書き方で対応するべきか、下記の持続化補助金ホームページからダウンロードできる宿泊業の計画書記載例に基づいて<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方を見ていきます。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
以下は、今回見ていく記載例ですが、弊社が加筆した吹き出し部分などが書き方のポイントと考えており、以降でそれぞれを解説していきます。なお、今回の記事は2022年7月3日現在の情報に基づいています。
1. 宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart3
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart3(1)好ましい結果の要因を述べる
記載例には「地元では有名な〇川温泉 は、 三大泉質が含まれており美容に良い。」という強みが述べられていますが、もし「地元では有名な〇川温泉 は、 美容に良い。」と述べられていたら、読み手はなぜその温泉が美容に良いのかが分かりません。
つまり、この文面から言えるのは、同社の強みとして「三大泉質が含まれている〇川温泉に入浴できる」があるということであり「美容に良い」は強みがもたらした結果であるということです。
頻繁に目にするのは「美容に良い」という結果を強みとして述べているケースです。よって、好ましい結果を洗い出したら、その要因を検討すると真の意味での強みを認識できる可能性が高まるでしょう。
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart3(2)端的に述べる
記載例では「名物温泉」「〇〇市随一の展望」「囲炉裏テーブルで炭火料理を提供」という形で、強みを端的に述べ、その上で細かな説明をしています。このような記述は、読み手にしてみるとそれぞれの強みにおける内容の大枠を捉えやすいため、理解も深まりやすいと言えるでしょう。
なお、先に思いつくままに細かな説明を述べ、それを一言で表すとどのような表現ができるのかという考え方でまとめることも一考です。
宿泊業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart3(3)切り分けて記載する
複数の強みをまとめて述べようとすると、内容が冗長になりがちで、結果として何が強みなのかを読み手に訴求することが困難になるリスクが高まります。そこで、表形式で述べたり、箇条書きを活用したりすることをお勧めしています。
つまり、複数の強みをまとめて述べようとせず、切り分けて述べるということです。記載例では3つの強みを切り分けて説明していますが、このような記載の仕方は内容が整理され、伝わりやすくなるでしょう。
今回の記事では、宿泊業の計画書記載例の中で<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を取り上げ、採択を引き寄せるポイントとして(1)好ましい結果の要因を述べる、(2)端的に述べる、(3)切り分けて記載する、を挙げました。次回は引き続き「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。
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