宇宙への旅
2024年も1/12が経過してしまったが、本年の私のテーマについて書いてみる。
それは「観えないものを観る」である。
「観えないもの」というのは、当たり前だけど普段気にも留めていないもので、例えば家電を動かしている電気やスマホやGPSなどの電波もそうだし、合気道や空手、気功の氣だったり、脳波やスピリチュアルなところで波動、愛、ワンネス、天体の動きだったり。
一昨年あたりから、じわじわとこれらが気になりだし、アンテナを立てていると興味にまかせて情報が集まりだした。
そこに集まった人たちのキーワードは「世界平和」であり、何らかの観えない自然法則へのリスペクトだった。
そして新年早々に観に行ったのが「僕が宇宙に行った理由」。
調べると公開日数は少なくて、しかも昼のみの上映。最終日直前、運よく滑り込むことができた。
前澤友作さんが2021年12月に宇宙旅行へ行ったドキュメンタリーだ。
上映を知ったとき、「コレは行かなきゃ!」と思った。前澤さんについての知識はZOZOの創業者であること、お金配りおじさんだということ、剛力彩芽と交際していたこと、くらいだった。
でも、どうしても行きたくなったのは、初めて宇宙から地球を見た日本人の生の声を聴いてみたかったから。宇宙からの地球を見ることは、観えない何かを直感で感じ取れそうなワクワク感に満ちている。
感想から言うと、これがめちゃくちゃ良かった。帰りの車の中では1時間くらい胸が一杯になのまま、理由の分からぬ涙が溢れ続けた。この感動が冷めないうちに誰かに伝えたくて、興奮しながら何人かにメッセージを打った。
きっとこの映画は年初の話題となり、あちこちで感動を分かち合う人で溢れるだろう、なんて思っていたけれど、意外にもそんなことも無かった。
大きな感動ポイントは2つで、一つは前澤さんが乗り込んだロシアのロケット「ソリュース」が発射されるシーン。そして、ISS(国際宇宙ステーション)から帰還する際、ロケットから分離され地上10㎞からパラシュートで空地に落下するというシーン。これはかなり原始的で、まるで「マカロニえんぴつ」の“なんでもないよ”のPVみたいな感じだった。
ISSは地上400㎞を1日16周する。400㎞といったら、広島~神戸間の距離。無知な私は、ロケットとは1万mくらいまで飛んでいくのかと思っていた。6時間で400㎞上空まで飛んでいくと、青い地球が地球儀のように見える。前澤さんは私費100億円(くらいらしい)をはたいて、大好きな「宇宙兄弟」の感動を体験しに行った。
なぜ、ここまでの情熱を持ち続けていられるのだろう?この映画を観て、一番感動したのはそこだった。
彼のベクトルはZOZOの前身であるSTART TODAYのころからブレることはない。
今も前澤さんは世界平和に向けて自信の探求を突き進み、2024年にはイーロンマスクのスペースXが開発中の宇宙船で月に行く予定なのだ。彼の次なる願望のロケットは月まで届く。
前澤さんのこれらの活動を金持ちの道楽だ、とか誹謗中傷は色々あるけれど、全くナンセンスだ。これは人類の夢を叶える代表として人生を賭けた大冒険だと思った。彼は「世界平和」を人々に訴えるために自分は何ができるか自問自答し続け、一人一人がこの地球の一部なのだ、と確信できるくらい強烈なインパクトを宇宙という高い視座から届けるという信念を持っていたはずだ。
「僕が宇宙に行った理由」を撮るずっと前から「世界平和」を伝えるための壮大なストーリーを描き、仲間を集め、資金を作り、シナリオを作り、監督と役者を演じた。すばらしいドキュメンタリーでノーベル平和賞をあげてもいいくらいだ。
そして彼はISSの中から地球を観て「世界中の国家のトップ全員に、宇宙から地球を眺めに来てほしい」と語った。そして、帰還してからの感想としては、”宇宙へ行ったらもっと(権力を持ちたい)野望がでてくるのでは、という気もしていたけれど、その反対で、人々が平和に生きていくためには、もっと身近な人たちとのささやかな幸せを大切しようと感じた”というようなことを語っていた。
そして私も「僕が宇宙へ行った理由」を観て、伝えたい。
世界のあちこちで民族間の戦争が勃発している。身近な人々=自国民を守りたい思いが戦争の大儀となってしまうのは違う。自分の大切な人が殺される悲劇を想像し、今すぐ、全ての人が何人も殺さないことを選択しなければならない、と。
というか、この映画をもっとみんなに見てほしい。
大切なのは、まずは自分が楽しむこと。
そして、楽しさを分かち合う優しさは共感の渦を巻き起こし、温かい気持ちの循環が起きる。
映画から大きな感動をもらった後、しばらくすると自分のちっぽけでみみっちい日常に戻り、膨らんでいた夢の風船がしぼんでいくように感じた。
だから、ここにメモを残し、忘れないように記しておこうと思った。
前澤さんの人生ストーリーの描き方は希望を与えてくれる。
彼だから、ではなくて、誰もが今から優しさの連鎖を起こすことができるのだ。
「世界平和」は自分の小さな一歩から始まるのだ。
Imagine there’s no heaven
It’s easy if you try
No hell below us
Above only sky
Imagine all the people
Living for today…
(”imagine” John Lennonより)
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