長野県道77号旧道 半過隧道 (3)
連載3回目になります。
もしこの道について、知ってる方は
洞門でなくて隧道?って思うかもしれませんが
回の中盤以降で「隧道も出るよ!」っていうことで、お楽しみに♪
この廃道の魅力の一つが、立ち尽くしたままの街路灯たち。
錆びつきながらも、真っ直ぐに立ち続けている、道に咲く「花」です。
街路灯の下には、リアルに木々に咲く花の姿もありました。
桃色と花と、白色の花。桜の仲間でしょうか。
写真を撮って通り過ぎたものの、振り返ると…
太陽の光が差し込んできて、
再び近づいて撮りたくなりました。
こんなふうに行ったり来たりで
予定より時間は過ぎていきますが、幸せな時間です。
…さぁ、先に進みましょう。
ガードレールはコンクリートの塊へと姿を変え
固められた山肌が垂直に切り立つどころが、路上まで迫り出してきました。
前半戦区間において、最大の難所がここです。
この場所に、2車線の道路を建設することは困難を極めたはずです。
離れた場所から望遠にて撮影しました。
後半戦がチラリと見えてしまいましたが、
注目はガードレールの無い区間の路肩の下部分です。
まるでダムのように分厚い!
千曲川の流れが直接ぶつかってくる場所。
絶壁を削って「道」作ったというより、
川の上に「道」そのものを造り上げた区間なのでしょう。
高度経済成長期、道路を作る技術力が上がってこそ、実現した道です。
(技術がなかった時代はどうしていたか…それは後ほど。)