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長野県道77号旧道 半過隧道 (2)
標記上は、通行止め。
ならば、車を停めて、徒歩で近づいてみましょう…。
山肌だけでなく、川の流れも
急速に道路に迫ってきました!
黄色いセンターラインのある廃道。
高度経済成長期に完成し、国力の躍進を支えた道路であることの印。
廃道において、自分が最も愛するものの一つです。
自分が「この道を訪れたい!」と思った、最大の動機です!
しばらく進むと、センターラインは雑草の苗床に…。
…山肌側の擁壁でさえ、途切れてしまいました。
その代わりに現れたのが…。
剥き出しの絶壁!!
現在、この道が通行止めとなった最大の原因は、きっとこれです。
よく見ると、コンクリートで塗り固められ箇所もあります。
ぐっと張り出した防護ネットで覆われた個所もあります。
道路を維持する方々の苦労が、伝わってきますね!
そして、千曲川の流れ。
対岸の景色です。川沿いには、桜並木の姿が。
路肩は徹底的に、重ね重ねにコンクリートで固められています。
役目を終えた道路ですが、あの洪水の激流に耐えきった建造物です。
令和元年東日本台風において、長野県の千曲川流域では、
増水で甚大な被害が出ました。上流にある公園は流され、
川の地形も大きく変わっていました。
浦野川と千曲川が合流するまでの川筋と位置が、大きく変わっています。