農業土木:山田新田用水路・天池大分岐(富山県南砺市)
「天」「池」そして「『大』分岐」、大仰な文字が連なるが、小矢部川から引いた水を5つの用水路に分配する要の地点だとわかると、そんな雰囲気も納得できる。
水路の配線を理解するためにドローンで上空から撮影してみると、単に分水するだけでなく他の用水からの補給も行なっている様子もわかる。その分配には複雑な水利慣行を見て取れる。
ところが、1条だけ補給されない水路があったりする。すごく複雑なことをしている。
そういう水の分配を一つずつ確認しながら立体交差する水の流れを追っていると飽くことがない。
上流部から
分岐する水路は5だけれども、水門は6ある。1つの水路が水門2門分の水を得ているためである。また、一番左の水門(水路)の幅が他と比べて広くなっている。こうしたところからも複雑な水利慣行が伺える。
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