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勢いで開封してくPlatinum
Here we go 知りたくないか?
Here we go 開くしかないよ
開封へ立ち向かえ (Stand up Never surrender)
DXクロスホッパー&テンライナーセット
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世間は何やら全身金色のゴージャスライダーに破壊されているらしいが…
ここで主役を捉えずしてなんとするか、ということでちょうど出ていたセット品をガッチャした。挿入歌と合わせて毎週大暴れしていてとても印象深く、玩具として見ても2段変身から来るプレイバリューが期待できる。さっそく手に取って確かめてみよう。
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開けるといきなりドデカい電車が睨みを利かせてきてビビる。この隙間なくぎちぎちにアイテムが詰まっているワクワク感はセット品ならではの面白さだろう。
ちなみに箱の大きさはゼロツードライバーユニットくらい伝わらない。
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メインアイテムの「テンライナー」
厳かなイメージの黒と金をメインカラーに、ラメたっぷりの水色のクリアパーツがほんのり清涼感を見せてくれる。ディーゼル機関車らしさを徹底的に意識したスチームライナーからやや流線形に近づき、”それっぽさ”は失わないまま新幹線のようなスマートさが感じられる外観の進化がカッコいい。
あくまでベルトと合体するユニットパーツが主軸の遊びではあるものの…キャラボイスにコロ走行と、車両でありキャラクターでもあるテンライナーが”手元にいる”ことへのギミックの抜かりなさは単純ながら嬉しいところ。
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サブアイテムの「クロスホッパー」
ちょっとかわいい緑のバッタがまさかのキンキラになって帰ってきた。
胴体はクリアイエロー、腕とゴーグルはクリアブルーで手のひらサイズながらインパクト満点のビジュアル。どうしてVRゴーグルなんだ…?とずっと思っていたが、宝太郎の影響を受けてゴーグル→VRで装備品からも進化を表現しているということだろうか。
主人公の相棒として放送当初から露出が多かっただけに、テンライナーの倍以上のボイスが収録され、喜怒哀楽を自在に聞かせてくれる。
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メインギミックの先見せになってしまうが、テンライナーにクロスホッパーを搭乗させることができる。ゴーカートに乗ってはしゃいでいるかのような健気なかわいさがあり、これだけでもこのアイテムがキャラ玩具としてしっかり成功していることを感じられる。
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テンライナーの側面を翼のように展開してベルトにセット、まずはアイアンガッチャードに変身。1枚変身というメインコンセプトに反抗する歪さを正面のテンライナーによって覆い隠し、外観変化のインパクトとして機能させているのが面白い。
中央の構成されていないフェイスを隠すための頭部によってガッチャードライバー最大の魅力である前面のフル発光が弱体化したようにも見えるが、翼下部の車輪がクリアパーツになっていることでそこから光が伝わり、最小限ながら良さを潰さない姿勢が感じられて良い。
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カードを外して最大2枚装填から繰り出すアイアンナックルフィーバー。どんなカードでも「ガッチャンコ!」とコンボ判定になるので、脳内コンボを繰り出すのにノイズが生じないのはとても嬉しい。また、特定の組み合わせがないということで遊びの再現に不足が生じにくいのもカードライダーながら優しい作りに感じる。
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テンライナーの頭頂部を開きクロスホッパーを搭乗、ゴーグルを下ろしてプラチナガッチャードに変身。マジでベルトに機関車とバッタがくっついてる…
アイアンからベルトとしての絵面の変化はそこまでないように見えて、頭頂部の展開+ゴーグルセットによって全体を通してのクリアブルーの割合が急増し”プラチナ”の名に恥じない輝きを見せてくれる。
カバーパーツを上げたままにする処理は一見乱雑なようで、煙突部分を裏に返すことでこっそりとクリアパーツの全体面積を増やす一助になっている。この”遊ぶ上で感知すら忘れる”ような密やかな工夫に不思議と惹かれてしまう。
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アイアンと同じく、他のカードを自由に組み合わせて放つプラチナシュートフィーバー。どんな構成でもOKなのでお気に入りのバレットバーン+バンバンブーで超連射の必殺技を妄想する。
こちらのユニゾン遊びもライドオン遊びと同じく公式側から”正解”とされる組み合わせを提示されることがない。この各々の妄想が全て否定されない寛容ぶりがクロスホッパー&テンライナーの最大の魅力と言えるだろう。
レジェンドライバー(及びライザー)が腐りがちな単体レジェンドカードの救済であったのに対し、こちらは揃いきらないorなりきり遊びで拾い尽くせない膨大なケミーたちの救済であるように感じられ、中間アイテムながらカード全体の遊びを大幅に補完できるユニークさも持ち合わせたアイテムだった。
通常待機音(テンライナー装填)
アイアン待機音(ライナーオン)
ライドオン待機音(クロスホッパー装填)
プラチナ待機音(ホッパーオン)
このように4段変化する変身待機音も、個人的に遊んでいて楽しかった。
確かなプレイバリューとキャラ玩具としてのコレクション性の強さ、どちらを取っても十二分な遊びが詰まっており、自分の中でかなり理想形に近い面白さがあった。