トイレの花子さんはまだ学校にいるのか
昨今、GIGAスクール構想とやらで、小学校から一人一台ノートPCをもって授業をしているらしい。PCは鉛筆や辞書のようなツールと同じで、いかに使いこなしながら学びを深めていくかというコンセプトのようだ。高校では情報の授業が高度化しているし、あと数年たてばそういった人たちが新入社員として入ってくるのだろう。GIGAスクールではChromebookを使うそうだからGoogleのスプレッドシートとかが当たり前な集団も出てきて、Office(Microsoft365)系が当たり前の会社と一悶着するような予感がしている。
普段スマホとか使ってるのに、仕事になると「デジタル苦手なんだよ」「パソコンわかんない」で逃げていく人たち、逃げたくなる自分がいるが「パソコン苦手だからできる人に任せればいい」が通じなくなる時代がすぐそこに来ている。
なんとなく、こういった技術の進歩の一方で、トイレの花子さんはまだ学校にいるのだろうかと思う。弟妹がいたのもあって、学校には「怪談が流行る」「じゃんけんのグリコを遊び出す」などのタイミング(学年)がある気がしているのだが、今の子どもたちも同じなのだろうか。女子トイレの3番目の個室の前に友人たちとぞろぞろ行ってノックをして呼びかけたり、「お姉ちゃんから聞いたんだけど、この学校が建てられる前ね……。」と話し始める子がいたりとか、そういう遊びをするのだろうかと。誰かが言い始めても、手元のPCで検索をかけて「トイレの花子さんの由来になった神様がいるんだって」「そんな話、検索してもでてこないよ」とそれっぽい答えを出してしまうのだろうか。
身近にそのくらいの年の子がいないので全く想像がつかない。
テケテケとか人面犬とかもしばらく聞いていないのは、自分が大人になったからなのか、それともいなくなってしまったからなのか。年をとるということなのか、流行だったのか、なんだかわからない。今は新しいお化けや怪談があるのだろうか。
ちょっとさみしくは感じているけど、私はお化けの類いは本気で怖がっていた方なので、いないままなら自身の平和が保たれるし、わざわざ出てこなくていいと思っている。試しに「花子さん、まだ学校にいますか?」なんて聞いて「あなたの家にいるの」と返って来た日にはどうすればいいかわからない。おそらくネットで検索しても花子さんが家にいた場合の対処法はでてこないだろう。
でも、花子さん、まだ学校にいるのかなぁと考えてしまうのだ。あなたの学校にまだ花子さんはいますか?