生きる(谷川俊太郎)
谷川俊太郎さんの 生きる という詩がすきで、
小学校の国語の時間に読んで以来
定期的に思い出す。
すてきな言葉たちはそのままが一番すてきで
私が説明するなんて野暮だとは思うし
解釈が合ってるかもわかんないけど、
すきなところというか、感じるところを
だらだらと書いてみる。
まとまりなく思いつくままにだらだら。
まず何より、「〇〇ということ」
が連なるように繰り返されて、
写真がどんどん重ねられていくような
音が重なり合ってうつくしく響くような感じが
とても印象的。
クレッシェンドのように、
〇〇がだんだん遠く大きくなっていく。
限界までいってから、ふっと足元に戻ってくる。
心が旅をしているような、
ひとりぼっちのような、一緒にいるような、
不思議な感覚になる。
連ごとの最後のフレーズも心に響く。
「あなたと手をつなぐこと」
「すべての美しいものに出会うこと
そして隠された悪を注意深くこばむこと」
「いまいまが過ぎてゆくこと」
「あなたの手のぬくみ
いのちということ」
初めて読んだときは2つ目が特に強烈で
柔らかい中に突然毅然としたフレーズ
が出てきて、ガツンとやられた。
大小さまざまなキラキラの中に、
一見キラキラに見えるけど
よく見ると違う小さいものがひっそり隠れてて、
それを慎重に取り除く私の姿が浮かんだ。
審美眼っていうのかなそういうの。
隠された悪って、周囲の誰かや何かのこと?
それとも自分の心の中にあるのかな。
美しいという言葉を日常で使うことって
あまり多くない気がするけど
美しいと思える感性を忘れないでいたい。
そして、いまもいまはすぎていて、
今は過去の続きで、未来は今の続き。
繋がっているからこそ
いま、一瞬、この瞬間に集中する感覚を
大切にしたい。
それから、手をつなぐフレーズが2つ。
手をつないでも細かいことは伝えられないし
伝わってもこないけど、
でもだからこそ、つないだ手から流れ込むものは
言葉よりも全部まるっと伝えてくれるような、
そんな気がするときがある。
人間関係って簡単じゃないし
ぐさっとくることもしょげることもあるけど、
でも誰かと、あなたと、手をつないで
そのぬくもりを、ともに生きていることを
確かめてかみしめていきたいなと思う。
誰かの手をとれるほどの希望と、
握りかえす勇気を持っていたいなって。
いい感じにだらだら書いたね。
自分でもわかるようなわからないような文章。
そろそろ眠ろう。おやすみ。