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続・キンプリのアルバムRe:ERAの話

King & PrinceのアルバムRe:ERAの話の続きになる。

いや、続きというか、アルバムの曲順の良し悪しについてはあまり感覚がなくて、何も言えなかったのだけれど、聞いているうちに「…あ…わかった…、かも…」という状態になって浮かれた単純な人間のひとりごとである。

発売前から二人が語ってくれていた"2人研究者のストーリー"をようやく理解した気になって改めてびっくりしている。

1曲1曲でももちろんそれぞれ意味があって、夢を歌ったり、ラブソングだったり、友情ソングだったりはしているけれど、部分的に歌詞を引っ張ってみると本当にアルバム全体としてもストーリーとして繋がっていることに気付いて、「おおお!」と、またひとつ感動をもらった。


ということで、私がなんとなく感じたストーリー性を書き留めておきたい。


一人夢を抱えつつも、その夢にすら自信が持てず、夢に夢を見ていた少年が、同じ夢を抱く人に出会い、その喜びと夢のスタート地点に立った興奮を語るOdyssey。

同じ夢を抱いた人と、同じ夢を見る人の輪をどんどん広げて巻き込んで、希望の未来を夢見るその時を楽しんでいるのがWOWで。

いよいよ夢に向かったロケット発射の興奮と、ひたすらに上がっていく情熱をHOTTER & HOTTERで、

周りに何を言われたって自分の選んだ道をひたすらに自分のままで進んでいけば良いじゃん、よそ見してる場合じゃない、とDon't grow upで歌い。

Colorsでは、夢というキャンパスに色が乗っていく途中、つまり、夢が現実になっていくその最中で。時に戸惑いに手が止まっても、2人で染めてきた色、辿ってきた道を振り返ればとても素敵なものだったと気づいて、振り返ることでまた新しい発想だって生まれて、まだまだカラフルに染めていけると2人が顔を見合わせているようで。

そうして一緒に過ごしている中でもまだまだお互いに知らない一面を見つけて、お互いに対しての興味も尽きなくて、もっと知りたいと、さらに向き合って過ごしている時間がLOVE HACKERで

Moooove!!では、「未来は僕らの手の中」、だからこそ今を大切に楽しんでこ、と共に歌い踊り、

POPSTAR in the KINGDOMの頃にはもう、自分にも、自分たちのやっていることにも自信が持てるようになっていて…。

そんな成長の軌跡を辿った物語で。

そして

ボーイミーツガールでは、箱庭、つまり居場所が出来上がっていて、作り上げた2人の世界に彼らの大切な人、応援し続けている周りの人、ファンを招き入れてくてれいるように感じ。

愛し生きることで、その世界が続くように願い

染みでお互い出会えた喜び、仲間と出会えた喜びを歌い

ROLLER COSTERで、人生ってみんなそれぞれ色々あるけど、でもだから楽しいんだよ、一緒に楽しもと歌い、

MAGIC WORDで、みんながしんどい時は守るから、一番近くにいるからと頼もしい約束をくれて

halfmoonは、この流れから、君は僕の半身だという2人のことのようでもあり、同時にファンのみんながキンプリの半身だから、とも言ってくれているようにもとれて。

I will…で、かなった夢を喜びながらも、この先もずっと一緒にいるから、どこにいても見つけるから、一緒に生きるから、離さないからと歌い、大円団の中に明るい未来を残して終わる。

で。

一旦ハッピーエンドを迎えた物語のその後の二人が、地球の片隅で仲間と待ち合わせしたものの、他の仲間がなかなか来ないから、とりあえず2人で遊び行くか、と日常を楽しんでる後日談がharajyuku。

っていう…

若き研究者とキンプリの物語が折り重なって行ったり来たりしてるようにも思えて。

「え…すご…」と一人感動した。

個人的には今更ながら、やったー私にもわかった!という喜びがあるのだけれど、どうだろう…。

みなさん当たり前に気づいていたのだろうか…いやもしかしたら全然見当違いなんだろうか…だとしたらだいぶ恥ずいが…まぁいいか…。


例えこの解釈が全然違ったとしても少なくとも私はそう感じたし、そんな風に感じることさえできるこのアルバムをどうやって一から組んでいったんだろうとそっちにも興味が湧いた。

既存曲を組み込むことを念頭に、複数のアーティストさんに依頼しつつ、コンセプトを共有して、かつ、アルバムの曲順でストーリーを語るって…なんそれ?!という驚きが襲ってきていて、制作過程の詳細を見てみたいとつくづく思った。

(特典のbehindにどれくらい入っているのかとても楽しみだ)



たぶん音楽ファンな方の「構成がすごい」の意味はまた違うのだろうとは思っているが、大変勝手ながら私としてはストーリーが見えたことでだいぶスッキリして、またひとつ満足感と感動をいただいた気になっている次第である。


ついでに、これだけストーリーとして繋がっているアルバムをライブでやるにあたって、全く違うセトリを組めるのもまたすごいな、という別の感心もしている。

ライブレポを見る限り、多くの人が「神セトリ」と讃えている。

流れてきたセトリ情報を見ると、前半は”若き研究者の物語”を強めに、後半は”キンプリ”を強めに香らせているように感じたので、その点ではライブ構成も似てるのかな、なんて思ったしもしたけれど、どうなんだろう。

リストで見るだけでは味わえない感動がライブでは盛り沢山なのだろう。

本当に相当気が早いのだけれど、連日円盤まだかなと思うほどにはこのアルバムツアーの全貌が見れる日を待ち焦がれている。





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