ゼンレスゾーンゼロのプレイ所感

現在、僕がメインでプレイしているゲーム。
それはゼンレスゾーンゼロ

原神とかで有名なホヨバースの新作ゲームとして、7月くらいにリリースされたスマートフォンやPS5、PC向けのアクションRPGらしい。

リリース直後に友人から激推しされていたものの、その頃はエルデンリングの大規模DLCであるシャドウ・オブ・エルドツリーも配信されたばかり。当然、僕としてはフロム・ソフトウェアにご執心なので、しばらくは友人からの催促を受け流していたのだが……エルデンDLCをクリアしてから一段落ついてやってみることにした。ちなみに、このタイトルが初めての中韓系ゲームだ。

プレイを始めてひと月とちょっと経った今、いい点悪い点を挙げながらこれまでの感想を書いていく。

・良かった点

ゼンレスゾーンゼロ、これ以後はめんどくさいのでゼンゼロと書くが、触った感じは面白いと思った。

キャラクターは男性キャラも女性キャラも魅力的であり、ヒトのみならず機械人(いわゆるサイボーグ)、知能構造体(いわゆるアンドロイド)、シリオン(いわゆる獣人)等、様々な種族が登場する。
しかも、ヒト以外の種族に関しても偏にサイボーグと言っても完全に全身を機械化した者もいれば、腕や脚のみを機械化した者もおり、シリオンに関しても、いわゆるケモミミを生やした取って付けたような獣人スタイルから、ヒトのように二足歩行を行うほぼケモノが居たりと多種多様である。多様性ってこういう事だぞ。

モデリングに関してもすごくいい。
アンビーちゃんのむちむちの脚も素晴らしいし、ニコのホクロだってフェチズムを刺激しやがる。
男性キャラもアンドーお兄さんの細マッチョスタイルがカッコイイし、ライカンのケモイケメンぶりは天元突破している。

キャラクターの動きも、どこか海外アニメっぽい大仰なアクションを交えたコミカルなリアクションがいい。
特に、ムービーシーンにおいてこれらが顕著であり、可愛らしくもあり、クールでスタイリッシュな見ごたえのあるものだ。

ゲーム性に関しては、スマホでのプレイも考慮されているため、アクションゲームとしては非常にシンプル。
しかし、単にボタン連発のポチポチゲーという訳ではなく、きっちりと敵の動作を見て攻撃を避けつつこちらの攻撃を当てたり、キャラクター毎にコマンドが変わったりとちゃんとしたアクションゲーム感がしっかりある。

いやぁ、影の地に居た頃と比べたら全然楽だぁ……
敵の攻撃動作ちゃんと教えてくれるんだもん……影の地のクソボス連中に何度ブチ殺されたか……

ストーリーについては、スマホゲームとしてみたら相当に作り込まれたいい物語だ。
新エリー都で繰り広げられる、ホロウにまつわる様々な事象や事件を主人公とその協力者と共に解決してゆく……
また、ストーリー中にはどっかで見たような展開などがチラホラあるのも面白い。
工事区間を民間人ごと爆破する計画を立てるドブカス企業、報酬前払いで依頼を出してくる企業、巨大な敵をサムライソードで一刀両断するヤツ、ガイナ立ちするイアス……さらにはMARVELの某赤いヒーローや悪魔も泣き出すようなヤツだったり……開発が意図したのかは分からないが、結構オマージュらしき表現もあるので、元ネタを知っていればフフッとなれる。

あと、このゲーム最高の要素……というより、キャラクターは、なんと言ってもボンプだろう。
まぁ、言ってしまえば街中のそこら辺にいる、単なる普及型のサポートメカなのだが、コイツがとんでもなくカワイイ。ウサギ耳の生えた丸っこいデザインで柔らかそうなこのボンプを見ているだけで癒される。その辺に突っ立ってゆらゆら揺れている姿を見ているだけで笑みがこぼれる素晴らしいデザインだ。もうボンプの為だけにこのゲームやってくれてもいいぞ。

また、推奨環境についてもそこまでハイスペックな環境を要しないのがグッド。
と言っても、スマホ版はやっぱりグラフィック面で無理してる感はあるなぁと感じる上、操作的にはゲームパッドの方がやりやすいのでPS5版かPC版でプレイ推奨。僕はPCメインでプレイしている。

ここまでいい点を語って来たが、次は問題となる悪い点だ。

・悪い点

初めに書いておく。
僕がTwitterで悪い点を言ったら、友人が「あのゲーム、中華系のゲームではアカンところが相当マシになってる方」と言われた。
……ウッソだろお前!?結構ヤバいぞ!?
まぁ、とにかく……このゲーム、他の中華系と比べたらマシな部類らしいのだ。と言っても、やはり日本企業のスマホゲームと比べてもかなり不便な点や不具合が多い。それらをまとめていく。

まず初めに、課金システムが分かりづらい事。
というのも、このゲーム課金によって購入するアイテムがモノクロームというのだが、コレはいわゆるガチャアイテム、つまり石ではない。

このモノクロームをポリクロームに交換出来る。ポリクロームは後述するガチャアイテムへの引き換えや、バッテリー(いわゆるスタミナ)の回復に使う事ができる。

そして、このポリクロームを交換所で未加工テープ暗号化マスターテープに交換する事でガチャアイテムが手に入る。
ちなみに、この未加工テープと暗号化マスターテープは、前者が「常設ガチャ用」、後者が「限定ガチャ用」のアイテムだ。

つまり、ガチャアイテムは2種類あり、それぞれ引けるガチャが異なるのだ。

未加工テープに交換してしまうと常設ガチャしか引けないし、暗号化マスターテープに交換すると、限定ガチャしか引けないのである。
日本企業の大半のスマホゲームであれば、課金アイテムがそのままガチャを引くアイテムで、そこに限定と常設の区別は無く、その他の用途(例えば、いわゆるスタミナの回復)も兼ねているのだが、このゲームでは分けられている。

……色々書いててゴチャゴチャしてるな。
まとめると、課金アイテムの使い方が交換に次ぐ交換で非常に分かりづらくめんどくさい!!

次は、キャラクター育成のリソースが少ないという点。
近年のスマホゲームでは、割とスタミナという概念が薄くなり、ゲームによっては延々と周回出来るゲームも少なくなってきた。
まぁ、全く無い訳では無いんで無限周回ってのは厳しいのだが、だいぶ育成に関するハードルというのは低くなって来ているのが現状。ウマ娘なんて育成がメインコンテンツだしね。

ところがぎっちょん、ゼンゼロにおいては厳しいの極みだぜ!!なんたって一日で回れる最大周回数はいいとこ3、4回だからな!!
ゼンゼロのスタミナ概念はバッテリーと呼ばれ、このバッテリーを消費して周回出来るのがいわゆるデイリーミッションだ。
ミッションは大まかに消費素材(経験値アップ系やゲーム内通貨)や、キャラや装備のレベル上限解放系、スキルレベル上げ系に分けられている……
周回数が3、4回というのは、素材系ミッションは敵の数を増やす事が出来、これでドロップ数も増えるのだがバッテリー消費も増える。
最大100消費で、1日で使えるバッテリーは300~400程度なので3、4回というワケ。

いやぁ、でも1周で素材量多いんでしょ?というそこの君!甘い!!甘すぎる!!!
要求数30くらいに対して、ドロップ数は1桁の素材なんてざらだぜ!!経験値素材も3桁要求に対して10数個だ!!

しかも、キャラクターの役割毎に要求素材が変わり、役割毎でも5種類!!
さらに、キャラクターのレベル上限解放、キャラの装備のレベル上限、スキルレベル上げのアイテムで3種類と、経験値アップアイテムが3種類……あ、スキルレベル上げは属性毎に分かれてるから、追加で5種類か……

計23種類の育成素材が、1周10個手に入ればいい程度というのはあまりに渋すぎる。
ゲーム内通貨(ディニーと呼ばれる)も、獲得方法が結構限られてるが、レベル上限解放で数十万は軽く吹き飛び、他の強化にもちまちま使うので1キャラあたり100万ディニー以上かかると全体的に育成にかかるコストがリソースに見合っていないのだ。

じゃあ、そのバッテリー回復のアイテム配布が多いかって?ほぼねぇよ。課金ですらねぇ。
一応、ポリクロームを消費する事で回復出来るのだが、1回60回復が1日8回限定であり、しかもポリクロームの要求数が回数を重ねる毎に増えるシステムなのでコスパが劣悪。課金アイテムで上限まで回復しないってマジ?

ここまで育成の厳しさを書いてきたが、これに連動する問題がある。

ミッションで要求されるレベルがめちゃくちゃ高い。

……いやぁ、コレは本当に酷い。
特に、式興防衛戦というコンテンツがあるのだが、これらの要求レベルが50以上がザラ。
ちなみに、現状上げられるレベルはMAX60。ほぼ最大育成まで育てないとメンバーに加える事すら厳しいのだ。しかも、これを2~6人要求される。

ただでさえ少ない育成リソースで最大まで上げるのが辛いのに、それらを6人となればメンバーを揃えることすら困難……

一応、ソロ出撃も出来る。じゃあ、ソロで粘れば勝てるな!影の地で鍛えられた一端のフロムゲープレイヤーをナメるなよ!!

そして、無慈悲に訪れるタイムアップ。
俺は静かにコントローラーを置いた……

……ちくしょう……なんなんだよコレ……
また書いててゴチャゴチャなってしまった。
まとめると、育成周りと、プレイヤースキルでどうしようもない部分でのミッション難度が釣り合っていないバランスの悪さが目立つ。

リリースしてまだ日も浅いんだし、全体的に要求レベルは40程度に抑えて、実装済みのキャラクターをくまなく遊んでもらおうって方向性でいいじゃん……
現状だとメインのキャラクターを3人程度選び、それらを集中して育成してあとは放置にせざるを得ない。キャラゲーでもあるはずなのにこれは非常にもったいない……

バランス面で言うともうひとつ

キャラクターの役割や属性が偏りすぎている。

ゼンゼロにはキャラクター毎に役割と属性が割り振られてるのだが、これらのバランスが悪い。

役割というのは、撃破、強攻、異常、防護、支援。属性は、物理、炎、氷、電気、エーテルとそれぞれ5種類が存在するのだが、これらの偏りが酷い。

1番問題だと思うのが、撃破キャラの少なさ。
撃破は、ブレイク値といういわゆるスタン値を溜める役割のキャラが4人居るのだが、これらが初期配布のアンビーを除き、全てガチャ産最高レアであり、うち1名は限定キャラである。

これの何が問題かって、この撃破という役割、居るのと居ないとでは攻略に於いて多大な影響を及ぼすからだ。
ブレイク値が溜まると、連携攻撃が発動するのだが、撃破キャラがいない場合はこの連携攻撃が発動させにくい。
さらに、ブレイク値が溜まりブレイク状態になった敵はダメージが増大するのでDPSに大きな違いが出てくる。正直、必須とも言えるだろう。しかし、前述の通り1名を除いてはガチャ産最高レアキャラなのでガチャで出るのを祈るしかない……

あと、強攻キャラ多すぎ問題。
え〜……ビリー、アンドー、カリン、猫又、エレン、朱鳶……6人くらい……?うち、最高レアは後半3名だ。

ちなみに、撃破は前述の4人。異常は3名うち最高レア2名で、支援は3名うち最高レア1名、防護に関しては現状2名だ……

強攻はこのゲームの花形とも言える役職なんで、多いのは仕方ないが……1人くらい準レアの撃破に回してやれよってのが正直なところ。

……なんか悪い点の方がクソ長いな?色々書いてきたが、簡潔にまとめると

キャラが魅力的でストーリーもゲームも面白いが、バランスの悪さはかなり目立つ。

他にも、細々とした不具合関連はあるものの、やはりゲームの根幹としてはシステム面の分かりづらさやバランスの悪さは否めない。
それでも今の所は毎日遊ぶくらいにハマっているし、自分なりに楽しめてはいるのでいいのだが、今後のアップデートで調整や改善を期待したいところ。

リリース直後という事もあるのでバランスの悪さは今は目を瞑って、みんなもゼンゼロやってみないか?面白いよ。

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