聞き耳を立てる重要性


去年から家にいる事が多くなり
YouTubeを見る事が増えたのですが、
その中でハッとしたことがありました。


私は人の生き様といいますか、
人の生活とか人生に興味があって
バレーダンサーや普通のカップル、LGBTの方などなど
YouTubeで様々な境遇の方達をよく観ます。
気軽に見る事ができる上に学びも多いです。


その中で一番ハッとしたことは
障害を持つ方が自分の家族のことや、障害を持つ他の方を紹介するチャンネルで
耳が聞こえない方を紹介する回の時でした。

その方は普通の会社で働いた経験があり、
その時の耳が聞こえなくて困った出来事を話していました。
2点紹介します。


●人の機嫌がわからない

声のトーンやため息、物の置き方やキーボードの叩き方。私たちは無意識のうちに耳から入ってくる情報で人の感情を判断しています。

聞こえないからといって他人の顔をまじまじと見るのもおかしいので、人の機嫌がわからないと言っていました。

目から入る情報の方が多いと思っていたのでこれは意外でした。

●暗黙の了解がわからない

これも無意識かもしれませんが、私たちは仕事をしながら自分に関わる情報に聞き耳を立てています。

自分が会話の中にいなくても他人同士の会話からなんとなく暗黙の了解が生まれていたりもします。(例えばなんとなく会議の方向性が決まっていたり)

耳が聞こえないと他人同士の雑談の情報が入ってこないので自分だけ何もしらなかったことがあったそうです。


この回を観て、自分の職場って聞き耳で成り立っているようなものなのでは…と思いました。


また前職の愚痴っぽくなってしまいますが…
お許しください…


まず営業の人たちは行き先を言っていかないので
何時頃戻るかお客さんに聞かれた時は、出ていく前のなんとなく聞こえてきた会話を思い出しながら遅くなりそうですよと言ったりその都度考えて答えていました。

来客があることも言ってくれないので
電話で喋っている内容からなんとなく推測して来週なのかすぐそこまで来ているのかなど判断します。

自分が電話中の時に他の人の電話の内容に聞き耳を立てることもよくやっていました。


また、今日はいつもより声に張りがないから元気がないんだなとか電話の受話器の置き方がうるさいからイライラしてるなとか日々無意識のうちに判断してバランスを取りながら接していたんだなぁと気付かされました。

ちなみに会社の座席はドアに向かって全員同じ方向を向いていて、5列くらいあるうちの1列目に私は座っていたので後ろを向かない限り視覚による他人の情報は入ってきません。

なので耳が聞こえなかったらと思うとゾッとしました。

こそこそ話でもなんとなくどんな内容かわかってしまうくらい小さい会社なので、暗黙のうちに把握することが結構多かったように思います。
直接面と向かって伝えてくれた事柄の方が少ないのでは。


聞き耳を立てること="悪いこと"として認識していましたが、
誰しもがやっていて、無意識のうちに大事な情報を判断したりしていたのだと改めて気付かされました。

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