刀剣短歌2023.冬〜初夏まとめ 2 巽 2023年7月5日 19:50 2023年1月〜6月に詠んだ刀剣短歌です。「みそひともじのきっさきで参」で展示した自選に載せなかったものもこちらにまとめました。Twitterが沈んでしまったらnoteに移行するかもしれません。死ぬなTwitter。立春生まれたての子鹿のように春は立つ雪降る中を祈られながら風船が子どもの手から飛んでゆくように意識を手放して春花冷えの日のため置いておく毛布のように俺を使ってほしい惜春に差す木漏れ日を掬えども連れてゆけずに歩みさりけり逆鱗に触れる不動行光行き止まりの街にあなたがあることの不幸を知ってなお、なまくらの大和守安定また春が来てまた春が来る永遠 とわにあなたがいない地に永遠に一期一振記憶の中ですら会えぬ人がいて 青い勿忘草の花咲く江雪左文字花を踏む立つためだけに踏む進むためにまた踏む正史のゆくえ燭台切光忠水鏡 揺らぐ姿に静寂が訪れるまで僕を見ないで村雲江人込みに君を見つけて走るとき手を振るように尻尾は揺れる君のまなざしかと思う 陽だまりの光に守られて眠るとき水に棲む魚に問いかける 喉が渇くことってある?ありますよ鶴丸国永千年の銀雪に立つ椿より冴え冴えとして彼の一瞥散ることで完成したい桜木の矜恃我にもありて塵風浜ゆけば告解室を思わせる夜 海鳴りが懺悔を強いる振袖に注ぐ花びら狂おしく廃墟の春にひとり踊れるならば砂時計を割ってしまうかとささやいてやる夜 聖五月風死すや我が振袖を翻すべく駆け上がる季節の来る大倶利伽羅と鶴丸国永君の逆鱗に触れたい 穏やかに眠れる龍の御髪を梳きぬ見えない刀をたずさえて人のふり神様のふり物のふり自我を仕舞った役者の器(上の句 咲月様)ないことと見えないことは異なれど君の姿がなくて悲しい お題「新月」刀さに罪ですか愛することは罰ですか対物性愛の身に振降る雨(上の句 咲月様)暁に詠う刀の寿ぎ企画君はゆく見えない刀をたずさえて傷つき泣ける千の夜のためうたのてすり企画目を閉じるだけで帰れる場所があるこの目に明日を見せにゆく旅葬式にくるはがね企画骨壷の引き取り手出づこの初夏に無縁仏となるはずの人 ダウンロード copy #短歌 #刀剣乱舞 #二次創作短歌 #刀剣短歌 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート