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2024年2月 1泊2日岩手旅行 座敷わらしがいる旅館で爆睡

 2024年2月。初めての東北。

 真冬に東北へ行くということで、不安もあり楽しみもあり。
 東海道新幹線から東北新幹線への乗り換え時間が少なすぎて、東京駅では常に小走りだった。

 飽きるほど新幹線に揺られて、ようやく着いた。二戸。

 二戸駅でローカル電車に乗り換え。

 写真からも寒いことが分かる。
 電車が来るまでの暇つぶしに、いつものノリでスマホをいじっていたら、手がかじかんでしまった。ナメてはいけない、東北の寒さ。

 電車に乗って、金田一温泉へ向かう。途中で雪が降ってきた。名古屋から来た私、大歓喜。
 観光客丸出しで辺りをキョロキョロし、雪の写真を撮る。

 駅前に行くと、送迎のワゴンが待ってくれていた。運転手のおじさんに元気よく挨拶し、ワゴンに乗り込む。

 雪景色。東北みを感じて、来てよかったと実感する。そうこうしているうちに、旅館に着いた。

 金田一温泉にある緑風荘は、座敷わらしがいることで有名な旅館だ。松下幸之助や本田宗一郎もこの旅館に泊まり、座敷わらしを目撃して出世したと言われている。

 こちらが、槐(えんじゅ)の間。早速、座敷わらしさんにお供え物をする。

 そして、旅館の敷地内にある神社へご挨拶。

 今のところ、座敷わらしの気配はない。夜になるまで、客室でのんびりすることにした。

 くつろぎすぎて早くも眠くなってしまったが、ここは我慢。座敷わらしの気配を感じるまでは、眠れない。

 日が暮れそうになる頃、夕食を食べに部屋を出た。お食事処は半個室になっていて、お一人様にも優しかった。

 ぺろっと完食。りんごの天ぷらなるものがあったが、ほぼアップルパイだった。
 その後、そそくさと大浴場へ向かう。貸し切り状態だった。ラッキー。人がいなさすぎて不安になるレベル。

 写真を撮るとオーブが写ると聞き、部屋に戻った後、スマホで写真を撮ってみる。

 きれいな天井。何も写らない。しばらく粘ってみたが、最後まで何も写らなかった。

 夜の10時頃、部屋を抜け出して槐の間に行ってみた。

 異常なし。
 同じ宿泊客の方がいらっしゃって、少しお喋りした。その方は前回泊まった時、写真に座敷わらしが写って、その後仕事で良いことがあったらしい。
 写真を撮るコツを教えてもらい、再チャレンジする。

 うん。異常なし。
 それでも、きっと座敷わらしはこの旅館のどこかにいるのだろう。
 疲れていたからか、部屋に戻ってすぐに爆睡してしまった。気づいたら朝だった。

 朝食も、ぺろっと完食。
 チェックアウトした後、駅までの送迎の時間までロビーでのんびりする。

 思い切って来てみて良かった。座敷わらしには会えなかったが、わくわくしながら宿泊できたことが自分にとって大切な思い出になった。

 帰りは、二戸駅まで送迎してもらった。

 相変わらず寒い。平地人の私を戦慄せしめる寒さだ。でも、この寒さもまた大切な思い出の一部なのだ。

 次、いつここに戻って来られるのか分からない。だからこそ、この二日間がとても貴重だったように感じた。座敷わらしの気配が全くしなかったかと言われたら、実はよく分からない。ただの気のせいかもしれないし、そうじゃないかもしれない。それは座敷わらしのみぞ知る。
 いつか座敷わらしに会える日を夢見て。

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